be honest 2

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す ばるくんから来るLINE。

軟骨とか、餃子とか、枝豆とか。

ホテル出て少し歩くだけでも屋台があって、
そこで夕飯を済ませているらしいけど、
食べ物の写真は来ない。

屋台の外側とか雰囲気のざっくりした写真。

確かにご飯とか撮るタイプじゃないなぁ、
なんて新たな一面を伺えて笑えてくる。

忠義は、ラーメンすら写真に撮るもんね。

そんなとこまで新鮮だし、
すぐお腹いっぱいになっちゃうらしくて。

1人やと何も食えへんわ、
って半分愚痴なのかな。

来週の三連休で福岡に向かおうとしている私。

『やっぱり、来週俺も行くわ。
うまそうなもんたくさんあんのに、
1人では食いきれへん！
リベンジや』

『泊まるとこおさえとくから』

食にさほど執着のない彼。

だからこそ、彼なりの気遣いを感じる。

もう何回か辞退してるのに、
繰り返される申し出。

そろそろ受け入れるしかなくて。

うさぎがOKを出しているスタンプを送る。


些細なやり取りが楽しい。



忠義の多忙さを思いやるって名目で。

こちらから連絡もせず。

寛容なふりをして、そのくせ不安になって。

浮気されて当然かも、と思うようになった。

やっぱり、私には可愛げが足りないのかもしれない。


す ばるくんとのやり取りは、
友達としての延長だから、
取り繕うこともなく。

忠義に自分をよく見せたかっただけなのに。
何かが違ってしまったのかもしれない。

好きだから、好きすぎて、
自分を見失ってしまった。

ため息がもれる。


スマホの画面が明るくなり、バイブが震える。

着信、忠義。

「もしもし」

「もしもしぃ、お疲れさん」

「お疲れ様。イベントの準備大変でしょ？」

「このための半年やもん。やるしかないやろ」

明るい声にほっとしたのはつかの間。

「…す ばるくん来とるよ」

「そうみたいだね。応援だって」

「こっちの応援もそうやけど、
Aの相談にも乗ってたみたいやん。
不安やったん？こんなに好きやのに？」

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