龍が15匹 ページ15
ぱちり。その効果音が似合いそうなほど目が覚めた。最後に覚えてるのは鶴丸国永に斬られた記憶だけだ。……そうだ、五虎退。そう思って襖を開けるとふわふわとした髪がこちらを振り返った。
「あ、あるじ様!」
五虎退は慌てて私に駆け寄ると涙が溢れるその大きな目をより一層大きくした。
「あるじ様!寝ててください!傷が癒えてないんですよ………」
「あー。大丈夫ですよ。それよりあれからどのくらい過ぎましたか?」
「……2日、です」
思わず頭を撫でていた手が固まった。2日?それほどのダメージを私はおっていたのか。五虎退は不思議そうに私を見ていたので再度頭を撫でたあと庭に草履を出して降りる。
「他の皆さんは」
「内番です!蜂須賀さんと大倶利伽羅さんは怪我が治ってるので肩慣らしで稽古してます。僕は草むしりで、蜻蛉切さんはお馬さんの世話を」
…大倶利伽羅達の方から行くか。約束守れてなかったし。稽古部屋の方へと足を向けると五虎退も後ろから着いてくる。庭の方をちらりと見ると草むしりはほとんど終わっているらしく私が最後に見た時とは見違える程だった。
「…綺麗にしてくれたのですね。ありがとうございます。五虎退」
「えへへ、あるじ様のためですよ」
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マイスヤ(プロフ) - うたさん» 直してくれた恩返しってのもあります!更新頑張りますね!可愛いは正義ですな! (2018年7月11日 23時) (レス) id: 85428b8470 (このIDを非表示/違反報告)
うた - 伽羅ちゃんが真っ先に夢主ちゃん側につく話って珍しいですね(*≧∀≦*)続きすごく楽しみだしごこちゃんとんでもなく可愛いです(*´ω`*) (2018年7月8日 10時) (レス) id: c67c9557a6 (このIDを非表示/違反報告)
マイスヤ(プロフ) - 和奏さん» この主人公ちゃんは思ってることズバズバいうタイプですからね(笑)先のことは考えない感じの子です (2018年5月11日 23時) (レス) id: 85428b8470 (このIDを非表示/違反報告)
和奏 - 勇敢な主さんって感じですね(苦笑)三日月に物言い出来る数少ない偉人かな? (2018年5月9日 13時) (レス) id: 24182f5998 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジキル x他1人 | 作成日時:2018年4月11日 18時