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Aはそう言った通り、それから俺のことを "侯くん" と呼ぶようになった。
『侯くん！すばるくん！信ちゃん！』
渋「おうおう、元気やな」
村「Aの "侯くん" 呼びも板に付いてきたな笑」
横「……誰のせいやと思ってんねん」
渋「そんな怒った顔すんなやー、侯くん笑」
こいつ……シバいたろか？
俺と俺を煽るすばるをよそに、ヒナはAを公園のブランコに乗せに行く。
村「A、ちゃんと座れてるか？」
『うん！信ちゃん、ちゃんとAに掴まっててな』
村「ばっちりやで」
今日はヒナと2人乗りか……
前までは俺の担当のはずやったのに、今ではヒナもすばるもAと一緒にブランコに乗るようになった。
こうやって "お兄ちゃん離れ" が始まっていくんやろうな、と思うと悲しくなってくる。
渋「A！次は俺の番やからな」
『え、すばるくんも信ちゃんの膝に座りたいん？』
渋「あほ、そっちちゃうわ！Aが俺の膝に座るんや！」
『え〜…すばるくん落としそうで怖いんやもん……』
渋「今日のすばちゃんは安定性抜群やで」
『ほんまにぃ？A、信ちゃんの方が良い……』
村「やって！すばる振られてるやん笑」
ガッハッハッと笑ってるヒナにつられてAも面白くなってしまったのか、キャッキャとはしゃぎ始めた。
俺がぼーっとAを見つめてると、不意に目が合う。
『侯くん？どうしたん？』
横「え、あぁ、何でもないで？」
『あ！さては侯くんも信ちゃんの膝に乗りたいんやな…？』
横「ち、ちゃうわ！なんでそうなんねん！」
楽しそうに笑うAを見て、ふと "お兄ちゃん" 呼びでなくなった事実を思い出す。
……まぁ、"侯くん" 呼びでもええか。
最初こそは「お兄ちゃん」と呼んでくれなくなったことに対して寂しさしかなかったわけやけど、
俺がAの唯一の "お兄ちゃん" であることに違いはないわけやし。
横「次は俺がAとブランコに乗るんやからな！」
A、この先もずっとお前だけの "お兄ちゃん" でいさせてな？
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渋「で、結局なんで俺らのせいやねん」
村「そやで。Aが "お兄ちゃん" って呼んでくれなくなったのに俺ら関係ないやん」
渋「ただの僻みか」
村「なんや、そういうことかいな」
横「……一生教えたらんわ」
……やっぱ1回くらいシバいてもええやんな？
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ミッキーナ - 思いきっていくぞ (2022年4月21日 16時) (
レス) @page1 id: a7073e1cbf (このIDを非表示/違反報告)
あじま(プロフ) - 紗さん» コメントありがとうございます！不定期更新になってしまい本当に申し訳ないです……(;_;)これからも読んでいただけたら嬉しいです！^^ (2019年10月2日 21時) (レス) id: 9019a7eb22 (このIDを非表示/違反報告)
紗(プロフ) - はじめまして！とってもおもしろくてあっという間に読みました！！続きが楽しみです！更新楽しみにしてます！^ ^ (2019年10月2日 6時) (レス) id: d2cf8ed97e (このIDを非表示/違反報告)
ハニーレモン - これから全て読ませていただきます。楽しみに待っています。 (2019年9月27日 1時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - ありがとうごさいます(；；)もちろん全て拝見させていただきます！！！更新頑張ってください！！ (2019年9月23日 16時) (レス) id: 499224cb91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あじま | 作成日時：2019年9月6日 19時
