人間不信の少女は狼陛下の花嫁よ世界で生きています【狼陛下の花嫁】 (ページ47)

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45話ページ47

陛下「ーーー…長老師」

帳元「こ、これはこれは陛下」

陛下「何か…要らぬことを吹き込んでおるまいな」

帳元「いっいえいえまさか滅相もない」

陛下「…ならばよい」

すると陛下は歩き出す

『あの…陛下……おろし～～っ』

ーーー外ーーー

『あの…もう降ろしと下され』

如何するか…怒っとるか……？

陛下「…私に内緒で仕事増やすくらい借金を早く返して帰りたくなったのか？」

『！』

陛下「そんなに【狼陛下】が嫌になった？」

『なっ、ちゃうっ…此方そんなつもりでは』

此方が何時までもビクついとるからそんな風に思われて…

陛下「それでもいいよ。怖がっててもいい…けど僕の知らないところで遠ざかるのはやめて。僕は、君がいいよ」

そこにあったんは、怒ってもおらぬ…怖くもない……只弱りきった顔の狼陛下…

ーーー午後ーーー

帳元「じゃーかーらぁ、わしゃあ若造眼メガネが連れてきたバイト妃っちゅーのをちょいとためされてもらっただけじゃ」

どうやら後宮管理人なる人は…此方の正体をしっとったらしい

帳元「大体臨時でふりだけの妃を雇う！？神聖なる後宮をなんと心得るかっワシのおらん間に勝手なことをしおってこのメガネ！」

季順殿は口止められておったのか……

帳元「これでもしそのバイトが気に入らんようならバシバシ追い出すつもりじゃったが……………花の一輪も咲いておれば陛下の心も癒されよう。しっかりやりなされ」

何か勘違いされとる…

ーーー翌日ーーー

少しも妃らしくないままの

陛下「楽しそうだねぇA」

『それはもう』←掃除婦続行中

此方らしい此方で良いと言うてくれる王様

『…妃バイトもちゃんと頑張りますさ？きっとそのうち…怖がらんくなりますからの』

いつか

陛下「ああ、期待している」

いつか此方もなれんやろうか…恐れや緊張などなく、貴君を安心されられる此方に

ーーーその後ーーー

帳元「で、で？陛下とはどんな案配じゃ」

『やから何でもないと』

帳元「なんじゃー隠さんでもよいのにのーう」

絡まれるようになった