人間不信の少女は狼陛下の花嫁よ世界で生きています【狼陛下の花嫁】 (ページ36)

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34話ページ36

陛下「…本当に？」

『ほんに……というか、今居るではないですか』

陛下「あまり可愛いことを言ってくれるな」

陛下が此方の頬にてを添える

陛下「つけこみたくなる」

すると体を引かれ、此方が長椅子に押し倒される感じになっていた……って、

『おい……』

陛下「側にいてくれるんだろう？」

！？…何故そういう意味になる……！？

柳「―――陛下、こんな所に―――――」

『―――――――――！』

柳方淵！

柳「失礼、後程また伺います」

柳方淵は半回転して書庫から出ていった

陛下「―――…ぷ」

『？』

陛下「くくっ、ごめんごめん。これでもう少し休憩時間確保できたかな？あの石頭でも気は使ってくれるらしい」

『～～～ｯ……！』

サイテーやな！

『もう知らぬ、勝手に休んでいろ』

ーーーその後の書庫ーーー

陛下「側に…か……Aは【狼陛下】だとすぐに離れていっちゃうのにね……トラウマかな……？」

ーーー書庫前ーーー

全く…人が真面目に心配しとるんに…ああいう行動は此方にとっては……トラウマなんに…！

……一瞬だけ見えた悲しそうな顔…すぐに隠された……

バイトに見せる本心などは無い、か……

【陛下の何を知るわけでもない】

此方はもしかしたらほんに…陛下のことをなにも知らんのかと知れんの……

おろ？紙が木に引っ掛かっておる…大事な書類だったら大変やの……

手摺に手をかけ、身を乗り出すと手摺がﾐｼｯと音を立てて崩れ落ちた……

(ｶﾞｼｬｰﾝ……‼️

此方は

・

・

―――何とか窓の縁に手をかけていた―――