人間不信の少女は狼陛下の花嫁よ世界で生きています【狼陛下の花嫁】 (ページ22)

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20話ページ22

ーーー後宮．黎翔部屋ーーー

『ーーー陛下……茶でもしませんかの？』

陛下「A？」

おろ、雑務中やったか……にしても、はだけておるぞ、陛下

『…仕事中……でしたかの…』

陛下「いいよ、おいで。ちょっと仕事がたまってて後宮まで持ち込んじゃった。王宮だとちゃんとしてないといけないけど自室なら人払いすれば気が抜けるから楽で…」

『……そうですか……』

陛下「ちょっと寛いでて？きりがついたら休憩するから」

『うむ…』

普段スイッチをONにしておるんやから…常にONにしてると疲れるからの……致し方ない。

……仕事もちゃんとしておるようやし……

此方は落ちている書類の一つを手に取る。

『………………ふむ…経済……計算か…』

陛下「あ、落ちてた？」

陛下が此方の手からとろうとするのを防ぐ……此れは……

『陛下や、この商店やが…収入額と売り額が違うようでする。特にセールもしておりませぬし…窃盗被害にあっとると思われまする。』

陛下「え…あ、ほんとだ……気づかなかった……」

陛下…ちゃんとしなされ

陛下「ありがと、助かったよ。」

此方はこれ以上迷惑をかけぬよう椅子に座って陛下が終わるのを待っていた。