16話 ページ18
ーーーAsaidーーー
全く…此方が人相手に心配するんは珍しいことなんにの……
『…む？』
いけない、こちらは出入り禁止の離れだった。
ん…侍女の……こっちに来る！
ヤバいな…とっさにかくれたが……
侍女「こちらです。」
侍女と一緒におるんは…陛下……か…女官…二人…人の出入りのない部屋……浮気現場？
しかも愛などさんざんいってきたあの女官……
ああ…だが此れは浮気なんかでは無いではないか……此方はただの……臨時花嫁…
陛下「ーーーAが呼んでいるのではなかったか」
……此方？
侍女「はい。どうかこちらでお待ちいただくように…と」
ーーー？身に覚えがないが……
侍女「すぐおみえになるはずですわ。少々、お待ちくださいませ」
此れは…出ていった方がいいのかの？
様子をうかがうと陛下が茶を見て固まっていた。
陛下「ーーー…この毒で我が身は害すが…毒かどうかくらいは見分けがつく…それか狙いが別か……」
侍女「陛下？何を仰って…私はただお妃様からこのお茶を陛下にお出しするようにと」
陛下「ーーーなるほど、そうだな…前の毒も結局は妃がもっとも怪しい立場だった…か」
……は？
陛下は茶の入った器を手で払い、床に落とす。
ガチャンという音が妙に響いた。
陛下「我が妃を愚弄するな。あれは私に毒など盛らん、飲んでほしければ直接そういってくるような正直な娘だ。」
侍女「ーーーそんな、私は…何も…」
侍女は懐から短刀を出し、陛下に攻撃するが直ぐに手を押さえつけられる、
陛下「…雇い主は誰だ？…妃の失脚を望んでいるのはーーー後宮内に混乱を招きたい輩も【狼陛下】に報復したい人間もいくらでもいるな…誰に雇われた、誰の考えによる策だ？」
そこにいたのは…恐ろしく冷徹な
侍女「私、一人で…」
陛下「それを信じると思うのか」
侍女「…ほっ、本当です。」
狼陛下だった。
『ーーーっ陛下！』
侍女「お妃…様…？」
陛下「ーーー‼️A？なぜこんな所にーーー」
『ーーーっもう抵抗はしては降りませぬ、手荒なことはせんほうが……』
陛下「…君を陥れようとした者だ。」
『…問題はありませぬ…なれております……ので、お願い致す……』
狼陛下……か…
陛下「ーーー連れていけ…Aーーー資格を探るような真似は二度とするな…君が私を心配するように私も君を心配している。危険に自ら飛び込むような真似は…止めてくれ」
『ーーーうむ』
……少し、信じてみるか？
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あ - 読んでいて言葉遣いがおかしいと思いました。昔の話し言葉にしたいのでしたらそちらをしっかりと調べてから活用した方がよろしいかと存じます。 (2021年7月7日 0時) (
レス) id: 3da1bd89d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：犬上
| 作成日時：2018年9月21日 23時
