15 ページ15
〜十五日後〜
最終選別から十五日が経った今日、屋敷に一人の客人がやって来た
鋼珍「どうも、産屋敷A様の刀を打った刀鍛冶の
一本下駄をはき、背に白い布に包まれた箱を持った青年の声をした人だ。ひょっとこのお面をしてるから素顔はわからない
『……私が産屋敷Aだ』
門の中から声をかけて中に入るように促した。ちゃんとついてきてくれるし、話しかけてもこないから少し安心した
兄さんと姉さんを呼んで来て、色が変わるところを見て貰うこととなった
鋼珍「こちらがA様の日輪刀です」
差し出されたのは黒い鞘に鱗の柄が彫られた紺と黒の鍔をした刀だった
鋼珍「A様には双子の御兄弟が居ると聞きましたので、その御兄弟と色違いにしてみました」
善逸と色違いか…この羽織も色違いとか言ってたっけ?主に善逸が黄色や白で私が紺や黒……元忍だから、黒系統が似合うんだろうな
私は刀を抜いた
鋼珍「ご存知かとは思いますが、日輪刀は別名色変わりの刀と言いまして。持ち主によって色が変わるんです」
私の日輪刀は金色だった。漆黒の刀身でもあるが、本命は金だと想う。鎬に雷の文様のように色が入っている
鋼珍「これは…!」
輝哉「何色になったのかな?」
あまね「漆黒と金です。漆黒の刀身で、鎬に雷の文様のように色が入っています。とても美しい刀です」
輝哉「漆黒に金か…」
皆から驚愕の音がする。何か悪い色なのか…?
聞くところによると、金色の刀は雷の呼吸の適正の色らしい。しかし金の刀を持つ者は数百年に一度しか現れないからよく現れる黄色を雷の呼吸に一番適正している色にしたらしい
しかし漆黒も合わさっているとは…二色の色なのか?なら、もう一つ適正が…?
謎が深まるばかりだ
16人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:帽子神 | 作成日時:2020年1月31日 18時