5.山ほどの手が ページ5
私は桑島さんに貰った紺と黒の羽織に袖を通し、耳飾りを着ける
そして側にある日輪刀を腰に挿した。カナエから貸して貰っている元花柱の刀だ
輝哉「A、準備は出来たかな?」
『うん。何時でも行けるよ』
今日、私は鬼殺隊に入るために最終選別が行われる藤襲山へと向かう。双子の兄か弟の善逸も一緒に行くらしい
弱虫で泣き虫だが眠ると強くなるという体質?らしく、眠れば鬼の首を斬れるけど本人にその自覚はないから何時も自分を卑下にする
最初は憎かった。例え一人で育ってきたと言っても毒の味も人を殺す恐怖も知らず、自分が弱いと、他人には必要ないという理由だけで自分を卑下に出来る善逸が羨ましかった。もし私が彼奴等に拾われてなければ…なんて考えても仕方ない
輝哉「Aは既に上弦の弐と戦っている。そして生き残った。正直、藤襲山の鬼じゃ物足りないと思うけれど我慢してね」
『わかってるよ。鬼は全部殺して良いんでしょ?』
輝哉「構わないよ。そうなることを見越して、一週間前から上級隊士達の任務を生け捕り任務にしてるからね」
流石兄さんだ。兄さんは一歩二歩先を見越している。それよりもっとかも
輝哉「途中で善逸と合流して一緒に行くといいよ」
『わかった。じゃあ、行ってくるね』
産屋敷家「「「行ってらっしゃい」」」
まあ、輝利哉とかなたには直ぐに会うことになるんだけどね
〜大正コソコソ噂話〜
Aちゃんは一年半前に上弦の弐と戦ってカナエさんを助けたよ!
だから胡蝶姉妹からはとても好かれているんだ!Aちゃん自身もカナエさんは信用してるみたい!
しのぶさんは年が近いから苦手だけどよく話しているよ
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作者名:帽子神 | 作成日時:2020年1月31日 18時