鬼の子はお館様の子【鬼滅の刃】

4.産屋敷家 ページ4

『こんなものか』

私は辺りに散らばる薪を見つめながら呟く

私の家は炭焼きを営んでいる。母の実家が炭焼きらしく、母の弟…私にとっては叔父さんと共によく炭を売っていたのだとか

母の実家である竈門家は叔父さんと叔母さん、長男の炭治郎と長女の禰豆子、次男の竹雄、次女の花子の六人家族だ。比べて私達は母の珠枝と私だけの母子家庭

理由はちゃんとあるさ。父親が鬼の始祖だった…だから母上は私を連れて逃げてこの山奥で暮らしているんだ

今私が八つだから…四年前までは一緒に住んでいたな。泣きたくなる程に優しい音をさせていたのだが、たまに酷く不快な音をさせることがあった。それが鬼の音なのだろうが…嫌な音だった

『……誰だ？』

昔を思い出していると雪を踏み締める音がした。母上ではない…母上より軽い足音だ

？「気が付いておられましたか」

『ついさっきな…お前は何者だ？』

ここまで来るのには女一人じゃとてもじゃないが無理だ。母上も私も特別な呼吸をしているから平気なだけなのだから

只者じゃない…私の感がそう伝えていた

あまね「私は産屋敷あまねです。貴女が竈門A様ですね？」

産屋敷…鬼を殺す為の組織の長を勤める一族だと母上が言っていたな…まさか…

『そうだが…私を殺しに来たのか？鬼の始祖と人間の子である私を』

あまね「いいえ。私は勧誘に来ました」

『勧誘？』

あまね「竈門A様。鬼殺隊に入りませんか？」

余りにも衝撃な言葉だった

5.母と産屋敷家→←3.設定（原作開始時）

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