3.プロローグ ページ3
六歳の頃から人に売られ買われを繰り返していた
暴力、強 姦、拷 問、監 禁…様々なことをされてきたからかな?
もう、なにも感じない
辛いも、苦しいも、悲しいも、幸せも、嬉しさも、全てが無になってしまった
それでも探しているのは双子の兄の音だった
パチパチと静電気が鳴っているようだけど、とても暖かくて優しい音
私の大好きな音
そんな音と似た音をした人が私を買った。結構な高値で
似た音と言ったけど、この人はバチバチゴロゴロと雷が鳴っているようで少し怖かったけど、すぐに優しい人だとわかった
お爺さんは桑島慈悟郎と言って、私に剣の才能があるから買ったと言っていた
私は鬼殺隊っていう鬼を殺すところに入るんだけど、それに入るにはとても厳しい訓練が必要だっていってた
それでも良いよ。だって兄さんを探せるから
師匠に兄さんのことを話した。そしたら探すのを手伝ってくれるって言われた
名前は知らない。私達に名前はないから
そう言ったら師匠は私に名前をつけてくれた
我妻A
それが私の名前
それから二年が経った9月3日、師匠に呼び出された
そこには…私とそっくりな顔をした男の子がいたんだ
けど、知っている音だった。ずっと聞きたかった音を持つ人だった
師匠「A、コイツは我妻善逸じゃ」
善逸「…え…Aって…君、もしかして…!」
『うん…久し振り、兄さん』
私達は再開を果たし、この日を私たちの誕生日としたのだ
久しぶりに感じた心がポカポカするこの感情…何かは忘れちゃったけど、兄さんと会えたからいいや
そして時は過ぎて約二年…私達は、最終選別へ向かおうとしていた
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作者名:帽子神 | 作成日時:2019年11月9日 0時