澁澤の妹２

47話【双つの黒12】 ページ20

(ﾄﾞｻｻｯ

中也「ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ、この……糞太宰……終わったらすぐ……止めろっつうの……」

太宰「もう少し早く止められたけど、面白くて見てた。」

こいつ……悪魔だろ。

あ、此方は自分で止めた。

中也「手前を信用して……【汚濁】を使ったんだ……ちゃんと俺を、拠点まで……送り届けろよ……」

太宰「任せなよ、相棒。」

ジョン「信じられない……あのラヴクラフトが……君たちは一体。」

太宰くんは笑って答える。

太宰「悪い奴の敵さ。」

ーーーその後ーーー

「ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯ‼️」

太宰くんは結局中也くんを置いていったな。

「おい……起きろ…………中也くん！」

中也「んァ？……んだぁ？」

「ｹﾞﾎｯ……電話で部下を呼べ。」

中也「……おう。」

これ、思った以上に消費するな。

中也くんは昔、これを普通に使ってたのか。

中也「姐さんが来るみてぇだ…って、大丈夫かよ？」

「ｹﾞﾎｯ…問題ない。」

中也くんは半信半疑の目で此方を見ていた。

ーーー10分後ーーー

紅葉「中也！A！大丈夫かえ！？」

森「紅葉くん、早いよー……」

何で、鴎外がいる？

中也「姐さん！首領！」

中也くんは立とうとするが自力では無理らしい。

森「無理はしなくていいよ…誰か、中也くんを運んであげて。」

黒服「ハッ！」

紅葉「A、大丈夫かえ…？」

「嗚呼…此れは、キツいな……少し、中也くんを尊敬する。」

森「……脈が弱いね…………急いで帰るよ！」

黒服「ハッ！」

此方は車に乗せられて暫くしたら、意識を手放した。

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