◯振り向いてよ ６４１ ページ44
裁判の話に区切りがついた頃、ふと學峯は窓の外を見ながら、誰にいうでも無さそうな声で呟いた。
｢いいと思うんだがね。浅野という苗字も｣
｢.....父さん、何の話です？｣
学秀は嫌な予感をすぐ様感じ取ったのか、あからさまに端正な顔を歪ませた。
そんな学秀に一瞥だけくれると、學峯は再び窓の外に視線を落とし、笑った。
｢いいや？ 何でもないよ｣
學峯は知っているのだ。Aの名前を呼ぶ時、そこに妙な甘さが含まれているのを。彼女と話している時の学秀の顔が心做しか和らいでいるのも。
全て知っていて學峯は何も言わない。
｢そういえば.....、良かったのかい？｣
｢なにがですか？｣
｢AさんをＡ5ランクのステーキに誘わなくて｣
｢あなたはいつからそんな冗談が言えるようになったんですか｣
はあ、と眉を寄せて学秀はため息を吐いた。
(誘おうと思えば誘えられた。でも、それをしなかったのは.....)
｢今回ばかりは自重しました。Aをあまり独占しすぎると、面倒になる男がいるので｣
＊＊＊
壊された校舎は、學峯さんの｢君達には一教室あれば充分です｣の一言によって、私達Ｅ組自らの手で修復することになった。今更ながら中学生のすることではない。
そして、修理をしている最中、ふと大切なことを思い出した。
『あ、そういえば』
｢先生さ、テストのご褒美に弱点教えてくれるって言ってたよね｣
倉橋ちゃんも思い出したのか、すぐ様先生に話しかける。
｢ヌルフフ。そうでした。頑張ったから決定的弱点を教えてあげます｣
どんな弱点なのだろうか、と全員が作業の手を止めて殺せんせーの言葉、一つ一つに集中して耳をすませた。
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まっきーぺん(プロフ) - 岡本 珠理奈さん» お母さんは不器用すぎてなかなか素直になってくれない人です。ですが二人の距離が縮まるとこちらも嬉しいです！浅野くんは私の大好きな人物の1人なのでそう言っていただき嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年6月21日 20時) (
レス) id: 6be91988e1 (このIDを非表示/違反報告)
まっきーぺん(プロフ) - めぐみさん» 遅れました。すみません...。取り合いは私の大好物なので……！そうなるといいですね！ (2017年6月21日 20時) (レス) id: 6be91988e1 (このIDを非表示/違反報告)
まっきーぺん(プロフ) - まりあさん» 遅れてしまい申し訳ありません。頑張りますのでよろしくお願いします！ (2017年6月21日 20時) (レス) id: 6be91988e1 (このIDを非表示/違反報告)
岡本 珠理奈(プロフ) - 最近更新をされるので、嬉しいです。お母さんも変わって来ましたね…！不器用ながらに、ちゃんと夢主ちゃんを想ってる感じが伝わってきます…！…赤羽に将来苗字になってほしいなと思います。この作品で、ちょっぴり学秀が好きになりました。これからもファイトです！ (2017年6月20日 21時) (レス) id: 05e4939074 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 面白いです！！浅野くんとカルマくんで取り合ってほしいな！！ (2017年6月20日 7時) (レス) id: 585120ed1c (このIDを非表示/違反報告)
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