●振り向いてよ ６２６ ページ29
一方A組では皆が肩を落とし、落胆していた。
五英傑の1人である、15位だった瀬尾が呟く。
「…何でだ。あそこまで学ったのに負けるなんて」
落胆した、皆の中に凛とした声が響き渡る。
「君達の勉強じゃ勝てなかった。それだけの事だ。かくいう僕も君達に誇れる成績を取れなかった。この悔しさは絶対に未来に活かす。高校に行っても、僕が勝ち、君達も勝たせる手段を探し続ける。僕が導く、だから君達も……僕を支えてくれ」
「浅野……」
「浅野君……」
浅野の言葉に皆の目に光が戻りかけていた時だった。
「君は、生死を賭けた勝負の後でも同じ事が言えるのか？」
「「り……理事長先生」」
「人生は常にわからないものだ。その闘いが敗けたら死ぬ勝負かどうかは、闘いが終わって初めてわかる。だから君達は生きるためには勝ち続けなくてはならなかった。私はそれを君達に教える義務がある。卒業まで徹底して脳みそを改良しよう」
その言葉に皆が頷き、理事長の言う通りにする。
＿＿それが今までのＡ組だった。
しかし、今回は違った。
「……理事長先生」
「はっきりわかりました」
「今のやり方ではＥ組に勝てません」
「Ｅ組や浅野君は……負けを得て強くなった。僕等の強さは彼等の持つしなやかな強さにかないません」
「……力及ばず申し訳ありません」
「お気に召さなければ……どうぞＥ組に落として下さい。そっちの方が……僕達は成長できる気がします」
生徒達は理事長に頭を下げた。
「理事長。これが答えです」
理事長は、浅野を殴り飛ばす。
浅野は数メートル先まで吹っ飛び、皆は慌てて浅野の元へ駆け寄った。
理事長は、不思議そうに赤くなった自分の手を見ている。
「……ふ、ふふふ、誤作動でも起こしたような顔してるね。やっと……父親らしいあんたが見れた気がするよ」
「……失礼します」
浅野は榊原に抱えられてＡ組生徒達は教室から出て行った。
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まっきーぺん(プロフ) - 岡本 珠理奈さん» お母さんは不器用すぎてなかなか素直になってくれない人です。ですが二人の距離が縮まるとこちらも嬉しいです！浅野くんは私の大好きな人物の1人なのでそう言っていただき嬉しいです！ありがとうございます！ (2017年6月21日 20時) (
レス) id: 6be91988e1 (このIDを非表示/違反報告)
まっきーぺん(プロフ) - めぐみさん» 遅れました。すみません...。取り合いは私の大好物なので……！そうなるといいですね！ (2017年6月21日 20時) (レス) id: 6be91988e1 (このIDを非表示/違反報告)
まっきーぺん(プロフ) - まりあさん» 遅れてしまい申し訳ありません。頑張りますのでよろしくお願いします！ (2017年6月21日 20時) (レス) id: 6be91988e1 (このIDを非表示/違反報告)
岡本 珠理奈(プロフ) - 最近更新をされるので、嬉しいです。お母さんも変わって来ましたね…！不器用ながらに、ちゃんと夢主ちゃんを想ってる感じが伝わってきます…！…赤羽に将来苗字になってほしいなと思います。この作品で、ちょっぴり学秀が好きになりました。これからもファイトです！ (2017年6月20日 21時) (レス) id: 05e4939074 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 面白いです！！浅野くんとカルマくんで取り合ってほしいな！！ (2017年6月20日 7時) (レス) id: 585120ed1c (このIDを非表示/違反報告)
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