教えて文豪先生！【文豪ストレイドッグス】 (ページ13)

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１時間目、数学！ページ13

「ただいまより、数学の授業を
　始める。」
『お願いします！』
「今日は確率についてだ。」
『確率・・・』
「どうしたA、浮かない顔だな」
『私確率ニガテなんです・・・
　テーマ変えません？』
「俺は予定外が嫌いだ。予定通り、
　確率についての授業を行う。」
『・・・』
「心配は要らん。確率も、基礎の基礎
　からやっていけば簡単なものだ。」
『そうですか・・・』
「今の会話で42秒も過ぎて
　しまったな。
　じゃあ早速だがA、ここに
　コインが１枚あり、Aは１回
　だけそれを投げる。この時、表が
　出る確率は？」
『えっと、２分の１、かな。』
「そうだ。Aはどうしてそう
　考えた？」
『いや、コインには表と裏しか
　ないので・・・』
「そうだな。その表と裏、この２つを
　すべての場合の数という。そして、
　表が出る結果は当たり前だが
　１通りだ。」
『それに、コインの表と裏は同じ
　くらい出そうですし・・・』
「そうだ。取り合えず、この公式を
　覚えてくれ。」
『はい！』
「確率=
　その事柄が起こるパターンの数÷
　すべての場合の数」
『なるほど！ちなみに、確率って
　小数で表しますか？
　分数で表しますか？』
「分数だ。」
『そうなんですね！』
「実は確率は、それが解れば大抵の
　問題は解ける。」
『えっ、じゃあ私、確率については
　大体解ってる、ってことですか？』
「まあ、その考え方はあながち
　間違いではないだろう。但し、
　それが通用しない問題もあるから
　浮かれるなよ。」
『はい！』
「今日は取り合えず、今のAの
　知識の範囲内で考えることができる
　問題を解いてもらおう。」
『はい！』
「ジョーカーを除く52枚の
　トランプをよくきって１枚
　引くとき、ダイヤを引く確率は？」
『ダイヤは全部で４枚あるから・・・ 52分の４、約分して13分の１
　ですね！』
「正解だ。簡単だっただろう？」
『はい！』
「確率は、普段当たり前に考えている
　ことを難しい言葉で表している
　だけだ。内容は、基礎を押さえれば
　関数や図形等よりずっと簡単だ。」
『そうなんですね！』
「それでは、今日はここまで。」
『ありがとうございました！』