第一話 ページ3
『兄さん、ゼルドリス兄さん』
「...どうしたんだ、A」
二人の少年が丘の上で話している。
『今日で僕が兄さん達と出会って4000年にもなるね。
...早いなぁ月日が経つのは』
「殆どは封印されていた時間だがな」
『でも、僕、兄さん達に会えて嬉しかったよ』
ニコッと笑うAと呼ばれている少年。
それに少し照れ臭そうにするもう一人の少年。
「...傷だらけのワケありのやつをほっとく訳にもいかなかったらな」
『兄さんはやっぱり優しいね...今の僕にはもう...ないものだよ』
悲しそうな表情を見せる少年に、くしゃっと頭を撫でる少し背の高い少年。
『僕は子供じゃないよ?』
照れてるのか恥ずかしいのかどちらかわからないような声で言う。
「...照れてるのか?」
『ち、違うよ!!恥ずかしいだけだし...』
アワアワとする少年の姿にクスッと笑って言った。
「そうか...なぁ、A」
『ん?』
「復讐を果たしたら、お前はどうするんだ?」
キョトンとする少年。
『...どうしようか?
兄さん達と過ごすのもいいし...でもそれ以外に思いつかないな』
帰る場所なんて兄さん達のところしかないから、とAは言うと
『そうしよう!僕、全部終わったらまた兄さん達と暮らしたい!』
そう言って、丘の上をくるくると踊り、兄に問いかける。
『ゼルドリス兄さんは?』
「...俺は__」
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葉月(プロフ) - 美咲さん» ありがとうございます。 (2021年2月7日 11時) (レス) id: 6a30e9a827 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - とても面白かったです!更新頑張ってください! (2021年2月3日 21時) (レス) id: f53a1d45b5 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 天空はやきさん» あ、ありがとうございます!!頑張って更新しますのでお待ち下さい!! (2020年10月13日 23時) (レス) id: aba2f1c608 (このIDを非表示/違反報告)
天空はやき - 何か狂気のフランみたいだねそこまで狂気が大きいってことかあとこの作品面白いです頑張ってください (2020年10月13日 23時) (レス) id: cdc0c1e42a (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - ユメさん» あ、ありがとうございます!! (2020年9月21日 15時) (レス) id: aba2f1c608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八月葉月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2020年8月8日 11時