中原中也の兄と拾われた子 【文豪ストレイドッグス】×【鬼滅の刃】

闇と光　第質拾肆話 ページ26

炭治郎｢だから強くなるんだ。大事な人を守れるように｣

善逸｢礼於さんもAちゃんが近くで話しかけてくれるだけでも助かるんじゃないかな｣


二人はAの背中に手を当ててさすっている。


炭治郎｢だから、今は泣いてもいいんだよ｣


その言葉にAは大きな声で泣いた。強くなるために、大切なものを守れるように。


善逸｢そういえば、しのぶさんが言ってたんだけど……｣

炭治郎｢何を？｣

善逸｢しのぶさんが独断で行く人を決めたっていってたじゃん。あの編成、礼於さんがしのぶさんに頭を下げて頼んだんだって｣

A｢えっ？！｣

善逸｢もしかしたら自分は危険な目に遭うかもしれない。それは自分だけでいい。Aちゃんだけはどうしても連れていかせないでくれって｣


善逸がそう発したとき、屋敷の中が騒がしくなる。

何事かと思い、見ると中也に引っ張られていくベルフェゴールの姿が。


善逸｢え、どうしたのあれ｣

炭治郎｢中也さん、稽古するんじゃないかな。だから、結先さんを持っていった｣

善逸｢あっ、なるほど。って、え、あの人病み上がりだよね！？｣

炭治郎｢ははは……｣

善逸｢苦笑い！？｣

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