2話 ページ4
「い、行こうか…
『うん。行ってきます』
「いってらっしゃいませ」
「二人とも〜！気をつけて行ってくるんだよ〜！」
暫く歩くと、二人(？)の男女が此方に歩いて来た。
「入間様！おはようございます！」
「入間ち！入間ち！おはよう！」
「おはよう、アズ君、クララ」
片方の男子は高貴な家の子であろうか。
身なりが整っている。
もう一人の女子は、落ち着かない性格なのか。
幼く見えてしまう。
「ん？ねぇ、入間ち、その子は誰？」
「え、あ、あー…(え!どうしよう⁈なんて言えばいいんだ⁈)」
「？入間様？」
慌てふためく入間くんの代わりに私がこう答えた。
『入間くんの妹になった紅麗巴です。どうぞよろしくお願いします』
「い、入間様の妹様⁈」
「入間ちに妹⁈」
「う、うん。ちょっと諸事情があって、うちで妹として預かることになったんだ」
「そのような事が…私は、アスモデウス・アリスでございます。“アズ”とお呼びください。此方こそよろしくお願いします」
「私はね、ウァラク・クララ!入間ちのオトモダチだよ！よろしくね！」
それから、私達は、授業が始まるまで校内をいろいろとまわった。
売店や理事長室、保健室などなど…
『それにしても、校舎が広いね。迷子になっちゃいそう』
「まぁ、慣れてくればどうってことないよ」
そして、授業が始まる前。
職員室に呼ばれ、そこへ自力で向かった。
少し待ってるように言われると…
「貴様が、転校生のアツムサか」
『は、はい…』
「ナベリウス・カルエゴだ。貴様は今日から俺のクラス、アブノーマルクラスに所属することになっている。ついて来い」
『はい…』
地下の階段を下り降って、木戸の前に着いた。
「俺が呼ぶまでここで待ってろ」
そう言い、中へ入った瞬間、風を切る音がし、中にいるであろう生徒の声が聞こえた。
先生の怒りがそこで爆発されたのか説教する声が地下中に響き渡る。
ようやく静かになった。
だが、数分経ったのち、歓声の声が聞こえて来た。
「…入って来い」
『は、はい…』
「…自己紹介をしろ」
個性たっぷり(？)の同級生の視線がバラバラと当たる。
…うわぁ…めっちゃ緊張する…
『あ、
「…それでは後に、使い魔召喚を行う」
…えっ？
い、いきなりですか？！
続く (更新停止中)
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