転生して、“ラディアン”の世界で異能力を使って兄(セト)をサポートする！！【ラディアン】×【文スト】 (ページ27)

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「ヤガの所に案内してくれるのか？」

「何言ってんの兄さん。この方がヤガさんよ」

「そうじゃ小娘。気がついていなかったのか馬鹿者。このワシがヤガじゃ。“13人の魔法使い団”の一人じゃよ」

驚いて固まっている兄さんとその側に居る私に改めて向き直る。

「…それでお主達は何者じゃ？アルマを知っているようじゃが」

「私はA。アルマ母さんの弟子でファンタジアを使わないで魔法を使うの」

「お主が…風の噂で聞いておったが…まさかここに…」

「オレはセト。Aの兄でアルマの弟子だ。ここであんたに会えって言われて来た。あんた、最強の魔法使いの一人なんだって？アルマが言ってたぞ、ラディアンが何処にあるのか、ヤガなら何か知ってるかもしれないって！」

「又、ラディアンか…」

ヤガの表情に何処か困った様な色が。

「さっきも言っておったな。お主達、本気でそこを目指すつもりなのか？」

「「は、はい！/勿論！」」

「オレ達の手でラディアンをぶっ潰してやるんだから！」

「…ふん、まぁいいわい。アルマの弟子だろうと何だろうと、ワシは力のない者には何も授けん。ワシの教えを受けたければ、それに見合うだけの力を見せて見るんじゃな」

兄さんは何か言おうとしたが、私が遮った。

「じゃぁ、私達の力を見せればいいんですよね？」

「嗚呼、そうだ」

「…よーし！そこまで言うならオレから力を見せてやるからな！」

兄さんが勢い良く腕を回しながら近くにあった大きな岩に近寄る。

腰を落とし、身構える。

握り締めた拳にファンタジアが集まってくる。

「行くぞっ！タイタン・パーンチ！」

大岩に鉄拳をくらわした。

岩の一部が砕け散った光景が見える。

「うわぁ！」

驚いてるドクの横でメリちゃんが凄いという。

「凄いです！セト！あんな大きな岩を！」

「なんじゃそれは？！今、お主が見せたのはファンタジアを纏わせただけの只のパンチじゃ！ほれ！次！小娘！」