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第10話 ページ23

「済まない。俺はこいつと二人っきりで話すからあとはよろしく」

「了解した!」

「任せて!団長!」


そう言うと隣の部屋へ移った。

ソファが二つとテレビと机がある部屋。

団長はそのソファに座り私もその向かいに座る。


「…さて、俺が誰だかわかるか?」

「ルイナ、でしょ?」

「そうだ。よかった、覚えてくれたのか」

「ええ。当然だよ。だって私とルイナは」


_前世で友達且つ相棒だったんだもの_


ニヤリと笑うルイナ。


「そう。だから俺はAを勧誘したかった。元相棒と友達として」

「…で、この団体は何をする所なの?」


嗚呼、すっかり忘れてたと言って引き出しから紙を取り出して来た。


「この団体は“ミッションを仲間達と一緒にこなす”所だ。二人若しくは三人だけじゃこなせないようなミッションを、ね。そうじゃないものでもいいけど」


そう言って淡々と説明をし始めた。


「団体名は…北米を拠点にする異能力者集団の名前を借りて“組合(ギルド)”だ。元ネタは知ってるだろ?」

「まぁね。入団料は?」

「入団料は要らない。第一に仲間達の借金をいち早く返済するのが優先だ。ミッションは自分達で選べる。…ここまでだ。何か質問は?」

「あるといえば…ルイナって純粋な魔法使い?」


一瞬固まった。

何かいけない質問をしてしまったのかな?


「俺は…“異能力”を使う」

「私もだよ!」


ルイナは驚いている。

そりゃそうだろうな。

まさか元相棒と同じ“力”を持ってたなんて思いもよらなかっただろう。


「まじか…Aもか…」

「そうなんだよね〜しかも、異端審問官に目をつけられてしまってるし」

「…それはしょうがない」

「今ここに来たばっかり。嗚呼、あと私、主人公の妹になってるんだ」


それにルイナは驚いてしまった。


「じゃぁ今頃」

「ヤガを探しに行ってるよ」


ハァと溜息をつくルイナ。


「…このままだとランブル・タウンに行くのか…頼むが…入ってくれないか?」

「えっと…別にいいけど…決まりってある?」

「生きていればそれでよしだ。だが犯罪を犯した奴は異端審問官に引き渡す。それ以外に決まりはない」

「入るよ。あと、連れがいるんだけど…終わったらもう一回来ていい?」

「嗚呼、いいぞ」

「ルイナ…聞き忘れてた。どうしてこの世界に?」

「…いずれ話す」


そう言われて私は部屋を後にした。

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アルメ - え、最高 (2021年12月29日 0時) (レス) @page15 id: fe853d552b (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 夜雨ナナトさん» ありがとうございます! (2020年2月7日 21時) (レス) id: 76411a5226 (このIDを非表示/違反報告)
夜雨ナナト - 八月葉月さん» ラディアンと文スト大好きなので嬉しいです!更新気長に待ってます。 (2020年2月7日 21時) (レス) id: 2e33344876 (このIDを非表示/違反報告)
八月葉月(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます! (2019年11月5日 20時) (レス) id: c131e88534 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 面白いです!! ラディアン2期始まりましたよね!?これからも頑張って下さい!! (2019年11月3日 15時) (レス) id: adc186f0a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:八月葉月 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2019年2月25日 8時

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