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「ごめん、急やったから店とか全然決めてんわ。何か食べたいもんある？」
白石さんと一緒に会社を出て、ぷらぷらと歩き出す。
白石「永瀬さんのいつも行くお店に行ってみたいですっ！」
その言葉で浮かんだのは、Aといつも行くあの居酒屋。
安くて美味いけど、白石さんのイメージとはなんか違うし、どうしてかそこには連れて行きたくなかった。
「俺、そんな行きつけの店とかないんよな。あ、でも何回か行ったことある美味いイタリアンバルあるから、そこでええ？」
白石「はいっ。私ワイン大好きなので嬉しいです。」
あいつと違ってビールとか飲まなそうやもんな。
なんて、何も言われてもAと比べてる自分がおった。
白石「永瀬さんって、関西出身なんですか？」
「あぁ、この関西弁な。やっぱ気になるよな？」
「中学2年の時に大阪からこっちに引っ越してきてな。それからはずっとこっちなんやけど。でも、なんか関西弁が染み付いてもうて。」
白石「そうなんですね。でも、私その永瀬さんの関西弁好きですっ。全然強くなくて優しい関西弁。」
「キツく受け取られてないならよかったわ、」
白石さんは、オレンジ色のカクテルを飲みながら、1杯目で既に頬がほんのり紅くなっている。
そして、運ばれてきたサラダをちゃんと取り分けてくれる。
俺に取って貰って当たり前、のあいつとは大違い。
「あ、気にせんでええよ？仕事中やないし、自分で食べたいだけ食べるし。」
白石「…優しいんですね、永瀬さん。」
「いやいや、そんなことないやろ。普通やで。」
白石「あの…一個お願いしてもいいですか？」
「ん？」
白石「永瀬さん、じゃなくて廉さんって呼んでもいいですか？」
「今日、午後一回呼ばれたよな。」
白石「気付いてたんですか？」
「俺のこと下の名前で呼ぶ人、あんま居らんからさ。」
「ええよ、廉でも廉さんでも。」
白石「あと、私のことも名前で呼んでほしいです。」
「お願い、一個ちゃうやん。」
「じゃあ、唯ちゃん、とか？」
可愛い頼み事に思わず笑い、小さく彼女の名前を呼ぶと、白石さんは恥ずかしそうに俯いている。
この一瞬だけは、Aのことを忘れている自分がいた。
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ソナ(プロフ) - 更新心待ちにしておりました。タコパはどんな展開になるのでしょうか。更新大変でしょうが頑張ってくださいね。 (2019年11月8日 22時) (
レス) id: cd06783b2c (このIDを非表示/違反報告)
atu66mi67yu129(プロフ) - 楽しく拝見してます。遠回りしても廉くんにもどること祈ります。これからも更新頑張ってください。 (2019年11月8日 21時) (レス) id: c65eb063a4 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - ソナさん» なかなか更新できていなくてーすみません;;; 波乱のタコパになるのか、のほほん楽しいタコパになるのか、、、乞うご期待頂けたらと思います！ (2019年11月5日 21時) (レス) id: 5652f2b52e (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - かぽるんさん» 返信が遅くなってすみません;オチはまだ決まっていません！岸くんが完璧な彼氏という立ち位置からどうなるのか、、、お楽しみにして頂けたらと思います！笑 (2019年11月5日 21時) (レス) id: 5652f2b52e (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - えれなさん» コメントありがとうございます！なかなか廉くんと展開しなくてモヤモヤするかもしれませんが、これからも楽しみにしてもらえると嬉しいです♪ (2019年11月5日 21時) (レス) id: 5652f2b52e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぁ | 作成日時：2019年9月13日 7時
