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31話 ページ31

月日は経って…季節は冬となった。


TRIGGERは、相変わらず忙しい毎日で。

ライブもいくつかこなしていた。


あと少しでBLACK OR WHITEもあるし…。


…そんなに日常だったから、香織の忠告なんて忘れてた。


「A?帰るぞ。」


「ええ。行きましょ。」


楽に返事をして、天と龍くんの所に行く…


ーー「A…!」


はずだった。


私を呼ぶ声が後ろから聞こえてくる。


…2度と聞きたくない声。


なんで、なんで、なんで…!

なんでお前がここにいる…!?


振り返らなくても…分かる。


身体中から嫌な汗が垂れるのを感じた。

…耳鳴りがひどい。

おまけに頭痛までしてきた。

怖いくらい…冷静な自分がまた怖い。


…逃げろ。

今なら間に合う。


分かってる、分かってるけど…身体が動かない。


おかしい、おかしい。


意識すら飛びそうなのを必死で、抑える。


大丈夫、大丈夫。


私は弱くない。


弱いかもしれないど、あいつよりは強い。


あいつに劣ってるところなんかない。


…あいつにつけ込まれて困るような弱点だってない。



「A…!A…!!A…!!」



呼ばないで。

私の名を呼ばないで…!


「会いたかったよ、A。
君のお父さんにはきつく言っておいてね。」


ぞくり…とした。


あいつがいつの間にか私の耳元に顔を寄せていたから。



「……あれ、A?
お帰り言ってくれないの?
おかしいなぁ…ボクの知ってるAは完璧な笑顔で微笑んでくれるのに。」



「……お、かえ…り…。」



おかしい。


声が…なにかにつっかえてる…。


すんなり出てこない。

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宮崎(プロフ) - アリアさん» 本当にありがとうございます!! (2016年3月28日 5時) (レス) id: 5efce25543 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 宮崎さん» なんとかなりそうなら良かったです!分からなかったらまた聞いてくださいねっ!! (2016年3月28日 0時) (レス) id: a87fd7c231 (このIDを非表示/違反報告)
宮崎(プロフ) - アリアさん» 親切にありがとうございます!!!!なんとかなりそうです!! (2016年3月27日 22時) (レス) id: 5efce25543 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 宮崎さん» 分からなかったら、作品探す風に…夢乃ふわりと検索してみてください!私も、夢乃さんのCSSが好きでよく使わせて貰っています!これも、夢乃さんのCSSですのでっ!! (2016年3月27日 22時) (レス) id: a87fd7c231 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 宮崎さん» えーと…CSSと占ツク内で調べてみてください!CSSも作品の1つですので、小説見つける感じで簡単に見つかりますよ!!それで、調べてCSS配布とか書かれている作品が中にはあるんですけどその作品を開けば指示が乗っているのでそのままやっていけばいいですよ!! (2016年3月27日 22時) (レス) id: a87fd7c231 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリア | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年1月7日 22時

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