【歌い手】【そらる】 そらるさんの彼女は、普通のOLさんでした！！

21話~2~ ページ49

「ーーすみません、早坂さん…。」


「気にするな。
にしても、珍しいな？」


「あはは…。」


「沖咲がお前のこと気にかけてるから、何か悩んでるなら相談すればいい。
…無論、俺でもいいが…同じ女同士、沖咲の方が話しやすいだろ？」


「そう、ですね…。」


「まぁ…あの沖咲だしな。」


「あはは…。
そういえば、早坂さんと沖咲さんって…。」


「高校からの同級生だが？」


「うちの部、そういうの多いですよね。
私と紫月も高校からの付き合いですし。」


「まぁな。
世間は案外狭いもんなんだよ。
…と、ここでいいか？」



ちょうど、そーさんのマンション前で止まった。


住所教えたら、ナビで簡単に来れちゃった。



「あ、はい！
すみません、すぐに取ってきますね！！」



慌てて助手席を降りると、急いで部屋まで向かった。



そーさん、起きてるかな…？


起きてたら、ちょっとだけ嬉しいかも。



なんて、淡い期待を抱いて部屋に入ると。



…あれ。


そーさんがいない。


今日、打ち合わせかなんかあったのかな…？



「…あ！」



そんなことよりも、資料！！


リビングのダイニングテーブルの上に置かれている封筒。


間違いない、私の資料だ。



「行ってきます。」



小脇に抱えて、鍵を占めると。


私は早坂さんの車に戻った。

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