【銀魂】不器用つんでれーしょん。<土方十四郎>

お前に言えなかった想い。 ページ33

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土方side〜






一通り校内を見回ってみたがAはいなかった。


ふと、屋上はまだ見に行っていないことに気づいた。

そう言やぁAはよく屋上にサボりに来るからな…


そんなことをぼんやり考えながら昇降口の階段を上っていると、Aともう１人の男を見つけた。


そして俺はその男とAの一部始終を見ちまったワケで。


ドアを開けるなり、急いでAに駆け寄った。






土「A、大丈夫か？！」


『トシっ……』



Aは一瞬だけ嬉しそうな顔になったがすぐにそっぽを向いた。




『き、来てくれたって、嬉しくないもん！ふんっ』





可愛いな、直感的にそう思った。

でも頬にうっすら残る涙の跡を見つけ、罪悪感で一杯になった。



土「A…すまねェ。俺が悪かった」


『……』


土「つい勢いであんなこと言っちまった……お前を泣かせるつもりはなかったんだ」



『トシは………もう私のこと、嫌いなんでしょ……』


土「そんなことねェよ」




『私のこと嫌いなクセにっ…

私がトシのために頑張ってきたの……今までずっと面白がって見てたんでしょ……っ』








土「……何言ってやがる」


『ひゃ…っ』





無意識のうちに、Aを抱きしめる。


腕の中のAはちっこくて温かくて柔らかくて、シャンプーの良い匂いがした。


知らないうちに俺より随分ちっこくなったA。

その中に、初めてAの【弱さ】を感じた。






『や…離してよっ』


一生懸命身をよじって逃げようとするAを、またきつく抱きしめる。



土「離さねェよ」


『やだ、ちょっとトシ…』









・








土「悪かったな、こんな不器用で」









『え…？』



土「俺ァいつの間にか…お前に惚れてたみてェだ」


『そんなの、う、嘘だもん』






土「嘘なんかじゃねェ。


今更んなってやっと気づいたよ。





……好きだ、A。


いや、ずっと前からお前が好きだ」







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愛の温もり。→←アホ毛くん登場。

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