烏野のもう一人の部員《男主》

第19話 主人公side ページ21

清水に手を引かれて
体育館の前に立った。


深呼吸を二回して、


体育館のドアに手をかける。

ガラガラ


ドアを開けると

みんながバレーをやっていた。


貴方「烏養さん、」

俺が呼ぶと烏養さんはびっくりしたようにこう言った。


烏養「お前、なんでここにいるんだよ!?」


烏養さんがそう言うと


バレー部がこっちを向いた。


貴方「すいませんでした!
俺、間違ってました。烏養さんが言った通りでした。
とーさんにかーさん、バレー部に
申し訳ないって思っていたんだと思います。」


思いを伝えろ。

みんなに、


貴方「バレーが好きなのに。
自分に嘘ついて、嫌いだってずっと思って。
俺、烏養さんに言われて気づきました。」


深呼吸をして、


貴方「俺、バレーが好きです。
大好きなんです。
またみんなと一緒にバレーがしたいんです。」


ちゃんと言わなきゃ。


貴方「澤村、菅原、東峰、田中、西谷、縁下、木下、成田。
今まですまん!」


俺はものすごい勢いで頭を下げた。


貴方「もう一回、俺をバレー部に入れてくれ。
もう一回、ここでバレーをさせてくれ。」

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