同居生活始めます second (ページ5)

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毎日の朝ページ5

彩side

ピピピピ、ピピピピ

は～～～

私は枕元で鳴っている目覚まし時計を止めた。

もう朝か。

私は上半身を起こして背伸びをした。

今日はよく眠れたな～。

疲れもスッキリした。

最近はほんと忙しかったからね。

秀明でたくさんテストがあったから徹夜して勉強してたら上杉君に顔色悪いぞって言われちゃったし。

でも、テストも無事終わり、あとはテストの結果を待つのみ！

よし、今日も頑張るぞ！

私はベットから出て顔を洗って、制服に着替えてからリビングに行った。

上「あ、起きたか。おはよ。」

彩「上杉君、おはよう。」

上杉君は朝食を食べていた。

そしてその向かい側の私の席にも朝食があった。

あ、作ってくれたんだ。

上杉君、優しいな。

彩「・・・・・ありがと。」

上「は？なんのこと？それよりさっさと食え。せっかく作ってやったんだから。」

彩「そうだね。」

私は椅子に座り、朝食を食べ始めた。

上杉君、私が言った「ありがと。」の意味、わかってたはずなのに。

上杉君はさりげなく優しい。

こういうことができるって私はすごいと思う。

目立とうとしないで人を手伝ってあげる。

ほんと、尊敬するな。

すると上杉君が思い出したかのように顔をあげた。

上「そういや、弁当作っといたから忘れずに持ってけよ。」

彩「うん。ありがと。」

上「それ2回目。そんなに言わなくてもいい。」

なぜ、上杉君が昼食を作っているかっていうと、それは私たちのルールだから。

1週間ずつ、昼食を作るのを交代してるの。

で、今週は上杉君が昼食を作ることになってるんだ。

上杉君の作るお弁当、すごく美味しんだ！

私が作るよりも何倍も美味しい！

私、男の子に負けてるとか情けないな。

そして私も上杉君も朝食を食べ終わって片付けは私がやった。

全部上杉君に任せるのも申し訳ないしね。

あっ、そろそろ行かないと！

ふと時計を見ると家を出る5分前だった。

私は部屋に戻ってカバンを取り、お弁当を持って玄関に行こうとした時。

上「なあ、立花。」

するとリビングにいた上杉君がこっちにきた。

彩「どうしたの？」

上「今日、秀明ないだろ？」

そういえば今日は秀明は休みだったんだ。

すっかり忘れてた！

上「それでさ、学校のあと、一緒に勉強しね？」

上杉君が少し控えめに聞いてきた。

え、勉強？

上杉君と？

もちろん！

彩「いいよ！」

すると上杉君が少し微笑んだ。

上「じゃ、またな。」

そして今日が始まる。