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tragedy 11 ページ11

私が行く場じゃない、か。

小塚君の言う通りだよね。

私はみんなが出て行った書斎のドアをじっと眺めた。

みんな、大丈夫かな。

私は溜め息をついた。

自分が情けなくて。

こんな大変な時に何もできないなんて情けない。

私はそこに突っ立っていると後ろから声が聞こえた。

「なあ、立花。」

振り返って見るとそこにはいつの間にか起きて私の後ろに立っている忍がいた。

「忍、どうしたの?」

「お前、大丈夫か?元気なさそうだけど。」

少し心配しているような顔で私を覗き込むその瞳は紫色に透き通っていて、一瞬で吸い込まれそうになるぐらい綺麗だった。

私は少し微笑んで見せた。

「大丈夫だよ。ただ、私ってKZにいる意味ってあるのかなって思っただけ。」

すると忍はなぜか首を傾げた。

「なんでお前はそんなこと思うんだよ。KZにいる全員は違う分野で違う特技があって、全員が全員違う役目を持ってる。なのに立花がいなくなったらその立花がいた分の穴は誰が埋めるんだよ。」

忍は見とれてしまうほどかっこよく微笑んだ。

「お前以外誰もいないだろ。」

私は忍に言われてわかった。

このチームには必要ある人間しかいないってことを。

私は忍にお礼を言おうと口を開いたが忍に私の口元に人差し指を当てられてた。

そして辺りを見回す。

何かを探しているような感じだった。

「何か感じる。」

「何かって…?」

私は恐る恐る聞いた。

「人間でも、霊でも、妖怪でもない何かだ。でも何かはわからない。」

私も書斎を見回してみたが特に何もなかった。

忍に目線を戻そうとした時、書斎の窓から何かが素早く通る影と鈴の音がかすかに聞こえた。

「い、今の、何?」

忍はゆっくりとその窓に近づく。

私も近づいてみたが既にその陰は消えていなくなっていた。

それに外は吹雪のように雪が強くなっていて、よく見えない。

忍はしばらくしてから答えた。

「俺にもわからない。それに鈴の音も聞こえたよな。」

「うん、聞こえたよ。」

私はもう一度窓を見ると窓のガラスとガラスの隙間に手紙が挟まっていることに気が付いた。

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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , クリスマス   
作品ジャンル:ミステリー
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名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 来てくれるの!?めっちゃ嬉しい、ありがとう! (2019年3月8日 20時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» こちらこそよろしく!話すんだったらボードで話さない?占ツクって一応チャット禁止だからさ。私がなものボード行こっか? (2019年3月5日 8時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» ありがとう!みふぅ!これからよろしくね! (2019年3月5日 6時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)
みふぅ(プロフ) - 名も無きバカさん» 返事遅れてすみません!タメ口でいいですよ!じゃあ、なもって呼びます! (2019年3月5日 1時) (レス) id: 0702c7935e (このIDを非表示/違反報告)
名も無きバカ(プロフ) - みふぅさん» 友達申請許可していただいてありがとうございます!早速ですが、タメ口で話しませんか?私の事は『なも』と呼んでください!返信待ってます。 (2019年2月23日 21時) (レス) id: 6634ee4894 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マカロンY | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1  
作成日時:2018年12月25日 6時

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