同居生活始めます

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彩side

同居生活・・・・

でも、KZのみんなと離ればなれになるよりはまだマシだよね。

ていうか、年頃の私が男の子と同居生活ってよくお父さんとお母さん、納得したな〜。

ん？待って。

まだ質問したいことがあるんだけど。

彩「ていうか、外国ってどこ？」

父「フランス。」

フランス！？

フランスでお父さんたち暮らしていけるの！？

フランス語も喋れないのに！？

よく、行く決意したね。

彩「じゃあ、私はお父さんたちがフランスのいる間会えないの？しかも、声も聞けないの？」

それはいくら私でも寂しい。

母「大丈夫よ。来週お母さんと一緒にスマホ買いに行くから私たちがフランスにいる間はスマホで喋れるわ。」

スマホ！？

彩「え！？スマホ買ってくれるの！？」

母「ええ、もちろんよ。」

やったーーーー！！！

あまりの嬉しさに椅子から立ち上がりそうになった。

父「お父さんたちがフランスに行ってる間、心配だからな。」

彩「お父さん、お母さん、ありがとう！」

やっと私も自分のスマホを使えるんだ。

楽しみだなー。

あっ、そうだ！

みんなと連絡先、交換したいな〜って受かれてる場合じゃないでしょ！

彩「フランスにいつ行くの？」

父「来月。」

彩「来月！？」

思わず声に出してしまった。

だって来月って急すぎない？

来月って5月だよ！？

私、中3になったばっかり。

まだ外には桜が咲いてるんだよ！？

中途半端じゃん。

でも、しょうがないんだよね。

そんなの決められるわけじゃないし。

母「だからそろそろ荷造りも始めないといけないのよ。」

わかってる。

彩「じゃあ、私はどこに住むの？」

父「ここの近くにあるマンションだ。」

マンション！？

彩「マンションって中学生だけで住めるの？」

父「住める。」

住めるんか！

父「家賃とか、電気代、水道代とかは全部お父さんたちが払うから安心しろ。」

安心しろって言われてもね・・・

彩「う、うん。じゃあ、この家はどうなるの？手放すの？」

父「ああ。」

やっぱり手放すのか。

父「彩、質問はもうないか？」

彩「ないよ。」

すっごい質問しまくったからね。

父「じゃあ、もう寝なさい。明日、学校だろ。」

彩「おやすみ。」

私は立ち上がって自室へ戻った。

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