サッカー教えてよ! ページ24
上杉side
こいつは人が知られたくないことに気づく能力を持っているらしい。
作(上杉君がわかりやすいだけだよ〜。)
だから立花といるときに何か余計なことを言わないように気をつけないとな。
どういう育て方をしたらこんなガキになるんだ?
ク「和兄。」
隣に座っているタクミが口を開いた。
上「なんだよ。」
タ「和兄ってサッカーできる?」
上「ああ。」
するとタクミは目を輝かせた。
な、なんだこいつ。
少し引くわ。
タ「じゃあ、今からサッカーしよう!」
今から?
タ「ここの近くにサッカーグラウンドがあるんだよ。そこで俺にサッカー教えてくんね?」
上「なんで。」
タ「俺、小学校に行き始めてからサッカークラブにも入ったんだよ。だから俺、もっとサッカー上手くなりたいんだ!」
今のタクミ、なんだか俺に似てる。
俺がサッカーを始めた頃とそっくりだ。
『俺、もっとサッカー、上手くなりたい!』
小さい頃からサッカーをするのが夢でタクミと同じように小学校に入ってすぐにサッカーを始めた。
その時は夢に向かって突っ走ってたな。
誰よりも上手くなりたかった。
だから誰かに教えてほしかった。
誰かに俺のサッカーを見てほしかったんだ。
でも、そんな人も俺の周りにはいず、俺は一人でここまで頑張ってきたんだ。
自分の力で。
でも正直、寂しかった。
誰にも見てもらえず誰の力も借りずに。
だから俺は小4のときにKZに入った。
もっと上を目指したかったから。
そして今に至る。
上「わかった。教えてやるよ。」
タ「マジで!?」
上「ああ。」
タ「和兄、サンキュー!マジ感謝する!」
ふっ
そんな簡単に教えるわけねーだろ。
上「そのかわり条件がある。」
タ「条件?」
上「絶対に俺が立花を好きだってことを誰にも言うな。」
タ「マジかよ。・・・・・は〜、わかったよ。黙ってればいいんだろ?」
上「もし言ったらどうなるかわかるよな。」
タ「サッカーを教えてもらえなくなるとか?」
上「ああ。そういうことだ。あと、お前の命もないからな。」
俺はタクミをすごい目つきで睨んだ。
タ「わ、わっかたからそんな顔するなよ。な?和兄は普通の顔してても怖いんだから。」
うるせー。
そして俺たちはマンションを出てサッカーグラウンドに向かった。
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???? - 私は上杉君推しで〜す! (2022年9月10日 11時) (レス) @page6 id: e430496a4a (このIDを非表示/違反報告)
SERA - 上杉×アーヤ大好きです! (2022年1月10日 22時) (レス) @page7 id: a90a03ca78 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - アーヤ可愛すぎ、、、、、 (2021年9月17日 17時) (レス) id: 8655a7bc90 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 私めっちゃ上杉推し! (2021年9月17日 17時) (レス) id: 8655a7bc90 (このIDを非表示/違反報告)
性は匿名、名は希望 - 昼食のとこ、タルミくんになってます! (2020年8月28日 1時) (レス) id: 2eef2d4909 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロンY | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/manyamanya1/
作成日時:2018年8月14日 11時