【REBORN!】ふるえる白うさぎⅠ (ページ20)

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白うさぎ17 ページ20

ベ「・・・うっ」

あ、ベル様が起きました

現在ベル様をおんぶして、非常用リュックを持って森の中です←

ベ「あり？ミーシャ？・・・オレなにしてたんだっけ？」

は、はははっ・・・

『お腹から血を流して倒れてたんですよ。・・・勝手に離れてごめんなさい』

それからハリセンで思いっきり叩いてごめんなさーいっ！！←

こつっ

わたしの頭にベル様のあごが乗りました

・・・地味に痛いです

ベ「ししっもう離れんなよ？」

『はいっ』(ﾆｺｯ

ベ「で？ミーシャどこ向かってんの？」

ほへ？

『行くあてないので森を彷徨ってます』←

ベ「はあっ！？」

いや本当はヴァリアーなんですけど、ベル様知らないでしょう？

ベ「んじゃヴァリアー行こうぜっ♪」

『ほへっ？』

い、今この王子はなんて言いましたかっ！？

『∑ヴァ、ヴァリアーって言いました！？』

ベ「そーだけど？」

『な、なんでベル様がヴァリアーを知ってるんですかっ！？』

ベ「しししっ秘密♪」

わたしはどこで教育を間違ったんでしょうか・・・

『・・・何をするところだか分かってます？』

ベ「殺しだろ♪」

はぁ・・・

しょうがないですね

ベ「てかミーシャは親どーすんだよ」

あれ、言ってませんでしたっけ

『両親は死んじゃいました』(ﾆﾍｯ

ベ「(ミーシャ泣きそう・・・)」

よし、今日はもうここらで野宿としましょうか！

獣が来てもわたしが撃退するので心配ありませんよっ

傷に響かないようにゆっくりとベル様をやわらかい草の上に下ろします

『ヴァリアーに着くまで頑張って野宿に耐えてくださいね』

ベ「はぁっ！？ホテルとかに泊まんじゃねーの！？」

『ムダ使いはメッですよベル様！』

ぷくっと頬を膨らませているベル様はほっといて←

パンとスープを取り出して、2人で一枚の毛布にくるまります

ベ「・・・」

『・・・』

ベ「なぁミーシャー」

ふいにベル様が声を発しました

眠そうな声ですね

ベ「オレはさ、ミーシャの黒っぽい紅い目も好きだぜ？」

『え・・・』

ぎゅーっと横から抱きつかれます

ベ「ミーシャは初めてオレを王子だって認めてくれてさ」

またぎゅっと手を繋がれます

ベ「オレをちゃんとベルとして見てくれたし」

いつもは前髪で隠れて見えない目がわたしを見つめているような気がします

ベ「ミーシャだいすき」

こてっ

ベル様のちいさな頭がわたしの肩に乗っかりました