【REBORN!】ふるえる白うさぎⅠ (ページ12)

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白うさぎ10　※グロ・流血表現注意!! ページ12

ビュッ

『！』

うさぎ狩り、と言った次の瞬間には、わたしの前に男性・・・グーフォの持っている武器がありました

ほとんど反射的に避けましたが、ピッと頬が一筋切れました

この人・・・強いっ

グ「ほらほら逃げんなよ」

狭い部屋の中では思うように動けません

それに・・・グーフォに対する恐怖心が消えない・・・っ

グ「最後にお前も早くぐっちゃぐちゃにしてぇなぁ」

グーフォの表情や言葉がわたしを焦らせる

・・・・・・あれ？

『わっ、わたしも・・・？』

彼の言葉に違和感を覚えたわたし

グ「レープレ・・・お前の一族はぜーんぶオレが殺しちゃった♪」

『・・・っ、な・・・！？』

言葉が、出なかった・・・

グ「悲鳴上げて死んでくのがおもしろくてたまんねぇ・・・でも、殺しがいが足りねぇんだよな」

恐ろしいことを、グーフォは残忍な笑みを口元に浮かべながら口にする・・・

グ「お前は楽しませろよ？」

グ「ミー・シャー・ちゃん・？」

・・・・・・許せない

グーフォ・・・・・・

絶対に、許さないっ・・・・・・

『いやあぁぁ―――――っ』

シュシュシュッカカッ

グ「あー楽しいなぁ」

シュッシュッブシャァッ

グ「うっ・・・あ"・・・？」

怒りで頭が真っ白になって、グーフォを殺すことしか頭に無かったわたし・・・

夢中でナイフを投げていたら・・・顔と首筋から血を流して倒れた彼

ドバドバ血が流れて・・・

多分出血多量で死ぬでしょう・・・

目の前で人が死ぬというのに、何にも感情が湧き上がってきません

グ「ぐっ・・・また、狩りに行く・・・ぜ？」

力なくわたしに手を伸ばしてくるグーフォ

それを、わたしは冷たく払い落としました

グ「・・・うさぎ、ちゃん・・・よぉ」

カシャンッ

『ふ、ふぇっ・・・』

手にしていたナイフを落としたわたしは、真紅の血に溢れかえった床に膝をつきました

『お、おかぁさまぁっ・・・！おとぅ、さまぁっ・・・！』

ふと見えたのは、紅に埋まった両親にわたしの紅に染まった手のひら

『うぅっ・・・』

信じられなかった・・・わたしが、人を殺したことが・・・っ

『・・・だれかぁっ・・・』

この部屋の惨状も信じられなかった・・・

ただ、わたしたちは“ふつう”に暮らしてただけなのにっ

どうして、こんなことになったの・・・？

『だれかぁっ・・・・・・たすけてぇ・・・・・・！！』

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