条野さん家の住み込みメイド２

土曜日の昼のメイドさん３ ページ3

PM1：30＿＿





其奴はまだ女子高生の頭を首に嵌めようとしていた。
すると今度はポケットから何かを取り出した。


『？？••••』




そして其奴は左手の薬指に指輪を嵌めていた。
私は其奴が深くフードを被っている為よく見えないが、其奴は嬉しそうにしている事がよく分かった。


だが、指輪を嵌めるという事は”男性”だろう。



私は其奴が指輪を嵌めた女子高生を眺めている隙に喉元を狙ってナイフを刺した。



















＿＿＿＿＿筈だった。





『•••！？いつの間に異能を発動して•••』



確かにナイフは喉元にあるが、刺さっていない。異能で防御したのだ。




「ったく僕の邪魔をするなんて酷いですねぇ•••今せっかく彼女にプロポーズしようと思っていたのに。」



『プロポーズなんて彼女は死んでいると云うのに随分と平和ボケだな。』




にしてもこの声、何処かで聞いた覚えが•••

「いやぁ、案外早く来たんですねぇ。僕、森さんに頼まれて貴方を殺す様に頼まれたんです。
　とは言っても、僕はマフィア嫌いなんで、貴方をさっさと殺してマフィアを潰しに行きたいんですよ。」






『殺せるもんならやったら如何だ？』


「そうですか！ンじゃあ、お構いなくッ！！」



そして其奴は足蹴りをして来たが、そんなの私には当たる筈がない。

「あれ？避けられちゃいましたか〜！！にしても今、気づいたんですけど、
















　




　サイン会の時と随分雰囲気や口調が違いますねぇ。まぁ、僕は今の方が好みです！！」






『は？？？サイン会って！！真逆••••』









「はい！そうです！！僕、佐崎海晴です！漫画家の！」








私は言葉を失ってしまった。

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