【学ヘタ】掲示物がおかしいよ、新聞部【ギャグ】

05　事件の後 ページ6

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『あ〜あ……』




授業中、ロシアの言葉が邪魔をして


なかなか集中できなかったA。


悪役…彼女にとって、思い当たる事はないらしいが…。



移動教室のため皆は席を立ち


ぞろぞろと廊下へ出ていく。


Aは普通単独行動するのだが


今日はイタリアがテトテトとついてきた。




「チャオ、A。元気無さそうだけど…どうかしたの?」


『……別になんでもないけど』



「ヴェ、そうなの?」




“でも、何かあったら俺に頼ってね”




イタリアは女の子のためなら全力を出せる。


その時頼りになるかはわからないが


一応頼らせてもらおう。



彼女は「ありがとう」とは言わずに


「どうも」と目をそらせた。


Aはツンデレ、もしくはクーデレである。



「ありがとう」１つ言うのにどれだけ赤面するか


主人を想像していただけると分かりやすい。




『ん?』




ふと、廊下の掲示物に目がいった。


内容はこうだ。



【壁破壊事件多発!!】


生徒会長のイギリスが廊下を通り過ぎようとすると


いつも壁破壊事件に遭遇してしまうらしい。


下の写真に見覚えがある方は


生徒会長、イギリスまで報告を。



【新聞部より】





“自ら悪役になったんだよ”



ロシアの言葉…そういう事か…。よーくわかった。




「あ、そうそう、これ俺が撮ったんだ〜。すごい勢いで頭突きしてたからビックリだよ〜。」


『……、、』


「制服からして女の子だよね。誰だろう？顔が見えないから分かりにくいや」



『ねぇイタリア。』


「ん?」



『「何かあった」からアンタを頼るわ』


「お、何々?俺にできることなら何でもするよ〜」


『大丈夫、アンタだからできることだから。』


「?」



『一発殴らせて』


「え、そういう感じなの!?」





写真の人はもちろんA。


しかも撮ったのがとなりのイタリア。


イタリアは彼女に気づいてないようだが…。



わーぎゃーともめあっていると


Aの肩にガシッと誰かが手をおいた。


振り返るとやっぱり…＿＿＿




「よう、Myステッキ」




怒りが爆発しそうな生徒会長がいた。




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