振り向かせたい。20 ページ21
ピンポーン、とインターホンを押す。
ここは千冬の家である。
先程、マイキー達と別れてからそのまま直行した。
もちろん貸す予定の少女漫画を持って。
「…あ、Aさん?どうしたんですか?」
『千冬ー、例の少女漫画持ってきたよ!』
「え、マジすか?あざっす!…あー、家汚いっスけど、上がります?」
『うん!おじゃましまーす』
ドアからひょっこり顔を出した千冬に少女漫画を見せると、ぱあっと顔が明るくなった。
うん、かわいい。
有難く家に上がらせてもらうと、人の気配が他にないので、今家にいるのは千冬だけなのだろう。
千冬の部屋に入って、勝手に千冬の椅子に座る。
ことん、と千冬が私の前に麦茶を置いた。お礼を言って、それに口をつける。
あー、外暑かったからめっちゃ美味しい…。
『…はい。今回のマジ面白かったから、絶対読んでよ?』
「当たり前っスよ…。おー、今回も表紙キレー」
漫画を渡すと、千冬は嬉しそうにそれを眺めた。
今にも読み出しかねない雰囲気だったので、先に要件を伝えることにする。
『…あのさ、漫画貸す代わりにお願いしたいことがあるんだけど』
「…何ですか?レンタル料払えとでも?」
『かわいい後輩からそんなの取らないわよ』
千冬の見当違いな答えに、思わず笑いが零れた。
友達…ましてや後輩に漫画を貸すのに、レンタル料を取る人がいるのだろうか?
…減るもんじゃあるまいし。
『…相談に乗ってほしいの!』
「あー、また三ツ谷君ですか」
_____________察しがいいな。
千冬は漫画から顔をあげて、面倒くさそうに私を見た。
いいじゃん相談乗るくらい。前に場地に相談した時から、次は千冬に相談しようって決めてたし。
『あ、ちょっと!なんでもう漫画読んでるのよ』
「あー、聞いてます聞いてます。漫画読みながら相談乗るんで」
とうとう千冬は漫画を開いてしまった。
一回読むと止まらないのは私も同じなので、辞めさせるのは諦める。
仕方ないからこのまま聞いてもらおう。
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ベル - ストーリーが好みすぎて辛いですww海に行った時すごくキュンキュンしました!! (2022年3月5日 21時) (レス) @page41 id: 57e8e1c27e (このIDを非表示/違反報告)
泡瀬 るり(プロフ) - るいさん» 最後まで読んで頂き、ありがとうございました!!そう言っていただけて嬉しいです!! (2021年9月2日 7時) (レス) id: e8f1067ad3 (このIDを非表示/違反報告)
るい(プロフ) - 素敵すぎました…!きゅんきゅんしましたありがとうございます! (2021年9月1日 23時) (レス) id: 4cd171caaf (このIDを非表示/違反報告)
泡瀬 るり(プロフ) - 苺ミルク飴さん» そう言っていただけて嬉しいです!書いたかいがありました……!長文ありがとうございます!!他作品もどうぞよろしくお願いします! (2021年9月1日 7時) (レス) id: e8f1067ad3 (このIDを非表示/違反報告)
苺ミルク飴(プロフ) - 完結おめでとうございます!めっちゃドキドキしました…!特に最後の方の三ツ谷くんかっこよすぎてずっとにやけてました笑夢主ちゃんもすごく可愛くて、とても面白かったです!素敵な作品をありがとうございました!他の作品の更新等頑張ってください!応援してます! (2021年8月31日 23時) (レス) id: 976df8db05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泡瀬 るり | 作成日時:2021年7月27日 23時