三ツ谷くんを振り向かせたい。【東京リベンジャーズ】

振り向かせたい。2 ページ3

『…ってことがあったの！！』



｢へェ…｣



早くも放課後。私は今日の授業中でのことを、公園で熱く場地に語っていた。




が、彼は先程からずっと興味がなさそうにペヤングを食べている。





ちなみに、場地以外にも『今日遊ばない？』と声をかけたのだが、どうせ惚気話だろうと見事に全員断られた。



場地にも1度は断られたのだが、『ペヤング奢るから！』という私の必死な交換条件によって、渋々了承してくれたのである。




『聞いてる？』



｢…あ？…あー…三ツ谷の話だろ｣



『そうだけど！内容きいてた？』


｢……｣



『やっぱ聞いてないじゃんか』



彼は全く悪びれずに｢悪い悪い｣と言った。絶対思ってない。




再び私は今日の出来事を話す。今度は彼も面倒臭そうにしながらも聞いてくれたようである。


『でね、どう思う？』


｢あー…良かったんじゃねェの｣


『そうだよね！！』




ちなみに私は場地の意見を求めている訳では無い。

今日の素敵な話を誰かにきいてほしかっただけだ。



｢じゃ、俺帰るわ｣


『はやっ！ペヤング返せ！』


｢ちゃんと話聞いたじゃねェか｣


『ペヤングそんな安くないからな！もうしばらくは話聞いてくんないと』




場地はペヤングを食べ終えるとすっと立ち上がって帰ろうとするので、慌てて引き止めた。


まじでこいつペヤング食べただけじゃねえか。




｢だったらペヤングもう一個だ｣




『人の話きいてた？てかそんなに私の相談乗るの嫌なのかよ』




｢面倒くせェんだよ｣


即答である。




今度から場地ではなく、少女漫画も読んでいる千冬に話を聞いてもらおうと強く思った。




ちなみに好感度の下がっていた場地は、私をわざわざ家まで送ってくれた。


少し好感度が上がった。

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