episode8 ページ9
【Aside】
施設につき、脱衣所で服を脱いでいると
隣で服を脱いでいるチリさんのスタイルの良さにド肝を抜かれた。
｢ちょ、自分、
チリちゃんが美人さんやからって見つめ過ぎやで
……ちょっと照れるわ｣
『あっ、すみません!!
その、チリさんあまりにもスタイルが良いから…』
視線を逸らすように上着を脱ぎつつシャツを脱ぐと
今度は彼女が私の事をマジマジと見てきた。
『…あの』
「A、ごっつ身体付きええな
デカー…」
『わ！セクハラですよ！！
あっ…そっか、確かにチリさんはそこだけ気持ち控えめですよね』
「お？？シバいたろか？」
そんな他愛もない事を話しながらお互いに準備をすませ浴室のドアを横に引くと、塊の白い湯気が漏れてきて一挙に身体が湿っていく。
高い天井や洗い場などに太い木がふんだんに使われていて、木のいい香りが漂っていた。
(なんだか、故郷を思い出すな……)
『わぁ…！』
そしてひときわ目をひかれたのは、透明感のある黄緑色の源泉かけ流しの天然温泉。
ここの温泉は美肌の湯でもあるらしい。
「シャワー、何処でも使い放題やな
何処にしよ」
『確かに使い放題ですね！』
大人が20人以上入ってもまだ余裕がありそうなその浴室は、夜遅い時間のせいかどのお客さんも居なくて貸切風呂だった。
私達はこんなちょっとしたくだらないことでも子供のように心を踊らせながら、奥にある一番湯船に近いシャワーをふたつ選ぶ。
お互いに髪と身体を洗い、私は頃合いを見て声を掛けた。
『お背中流しますね』
「おおきに〜」
チリさんはその艶やかで長い髪の毛をかきあげ、咥えていた髪ゴムで結ぶ。
その行動一つ一つが色っぽくて、思わず固唾を呑んでしまう。
「じゃ、ぼちぼちお風呂浸かりましょ」
お互いにかわりばんこで背中を流し終わると、ミニタオルを手に取り湯船へと向かった。
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りこまる - やばい……好き (12月26日 2時) (
レス) @page24 id: 9a77c9521c (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すっっっきぃ… (9月2日 23時) (レス) @page24 id: a311a04bdb (このIDを非表示/違反報告)
あんず - この小説が最近の生き甲斐です！続編楽しみにしてます！お体に気をつけて、更新頑張ってください！！応援してます！！ (2023年2月8日 23時) (レス) @page24 id: 05f7df07a8 (このIDを非表示/違反報告)
餅(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます！この話は胸のトキメキや無双系ではなく、意地汚さやもどかしさなどの人間味を重視して書いているのでそう言っていただけて心の底から嬉しいです。是非今後もこの作品をご贔屓にして頂けたら幸いです。 (2023年2月7日 21時) (レス) @page24 id: 2288440125 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。とても綺麗で人間らしい内容と構成で本当に感動しました。これからどう成長し、展開していくか、本当に楽しみです！これからのご活動も心より応援しております。お身体にはお気をつけて楽しんで作品活動続けてくださると嬉しいです！ (2023年2月5日 16時) (レス) @page22 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わらび餅 | 作成日時：2023年1月6日 2時
