自己紹介 ページ6
担任の自己紹介をしろ、と言う言葉でやっと全員席に着く。
自己紹介、自己紹介か。
名前と出身と…好きな食べ物？とか？
ここで大体の第一印象が決まる。失敗は出来ない。これからの高校生活のためにも…。俺が密かに心を燃やしているうちに自己紹介は始まった。
仲良くなるにはまず下の名前で、という記事を見たので少し小っ恥ずかしいけれども実践してみよう。
「じゃあ私から行こうかな。夏油傑という。お互い死なないように頑張ろう。」
短いけれど冷たさを感じさせない自己紹介。
夏油、いや傑。常識人っぽくて好感が持てる。
ぜひ仲良くなりたい。
名前を忘れないようにと何度も頭の中で名前を呼ぶ。
「…傑」
バッと口を抑える。
あれ、今俺声に出さなかったか？いや気のせいだ…と思いたい。
横目で傑を見るとニコリと微笑みかけてくれた。
ぶわっと嬉しさが込み上げてくる。これは、これはもう友達じゃないのか？いやいやさすがに気が早すぎだろ俺。
心の中で自問自答しつつ次の子の自己紹介を聞く。
「家入硝子。反転術式が使える。怪我したら来なよ。」
それだけ言って座る女の人。
クールな人だ。硝子…だと馴れ馴れしすぎるか？
ダメだ。異性との距離感がわからん。硝子ちゃんでいこう。
痴漢とかされても自分で対処できそう。それに反転術式が使えるなんて凄いな。
「次、君の番だよ」
「お、う。さんきゅ」
心臓止まるかと思った…。急に話しかけられ上手くは返せなかったけど一応会話が出来た。
うれし…この調子で頑張ろ。
「俺、天宮A。静岡出身、で…好きな物はみかんと飴。まあ、よろしく。」
言った後に思った。あまりにもありきたり過ぎないか？硝子ちゃんと傑はカタにはまらないような自己紹介だった。どっちも好きな物は愚か自己紹介の定番であるよろしくすらも言ってなかった。
いや、俺が普通だよな。うん、そうに決まってる。
周りの反応が気になり軽く見渡すと傑は何かをメモし、硝子ちゃんは真顔で俺を見る。白髪の男に至っては目を瞑り眉間に皺を寄せている。
あれ？硝子ちゃんくらいしか俺の自己紹介きいてなくね。
少し寂しく思うも静かに席に座り直した。
次は問題のあいつの番。
、
コメント嬉し〜〜〜〜〜！
感謝です…。
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もぶ(プロフ) - ｳｳ...好きです...何回も読み返しています...！更新待ってます... (2022年10月17日 1時) (
レス) @page11 id: 38a56b994f (このIDを非表示/違反報告)
もっけちゃん - コメント失礼します。凄い面白いです！！何回でも読み返し出来ちゃうぐらい面白いです！更新待ってます！頑張ってくださいね！ (2021年5月9日 23時) (レス) id: 13ab1ddfb6 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - あの、すいません。私あなたの作品ずーーーーーーと！待ってたんですけど。まだ更新されてなくてとても残念だとおもっています。少しずつでもいいので更新してくれませんか？貴方の考えたこの小説すっごいおもしろいので！！ (2021年4月22日 23時) (レス) id: c3188baa62 (このIDを非表示/違反報告)
キース(プロフ) - 読みながら顔が自然とにやけてしまっていた事は内緒です。 (2021年2月20日 20時) (レス) id: 7e1a44873b (このIDを非表示/違反報告)
たか(プロフ) - なんなんばんさん» 神だなんて恐れ多い…！もっとニマニマさせられるように頑張りますね！！ (2021年2月10日 1時) (レス) id: f00cd55e90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たか | 作成日時：2021年1月22日 1時
