遅刻魔参上 ページ5
誰かに肩を叩かれ目覚めると既に教室には俺含め3人いた。
人あたりの良さそうな笑みを浮かべる男と無表情でこちらを見る女の人。
こういう時はなんて言えばいいんだ。
面白いほど何も思いつかない。そもそも最後に人と喋ったのは何時だったか。
中三の冬？しかもただの業務連絡だった気がする。
ろくに喋って来なかったんだから言葉が出てこないのも仕方ないだろ、と誰に向けたのかも分からない言い訳を心の中で呟く。
「あ____」
とりあえず何か言わなければと声を出そうとするがそれは教室に入って来た誰かによってかき消される。
助かった…。
そちらに目をやるとガタイのいい男。
その男は入ってくるなり顔を歪めた。
「…初日から遅刻か」
その言葉だけでここにいないもう1人のことを言っているんだとわかった。確かに、初日から遅刻なんて大したものだ。
あとどれ位で来るだろうか。
「ちわーっす。遅れました〜」
気の抜けた声が聞こえそちらに視線をやるとなんとも言えない美しい顔をした男がいた。テレビに出ている俳優より、大人気のアイドルより整った顔をしている。
一瞬そいつの顔に見惚れてしまう。
「五条、遅刻だぞ」
「はあ？いいじゃん別に。たったの数分。怒るほどのことでもないでしょ」
「それにさあ…俺より弱いやつ待たせて何が悪いんだよ。何奴も此奴も雑魚面じゃね、え…」
とんでもない奴が来た。
ああいうのは目を合わせたら絡まれるんだ。あんまり関わらないようにしよう、と顔を背けていたが不自然に途切れた男の声に違和感を感じる。
ちらりと見てみると思いっきり目があった。
「うっっわ...」
サングラスの奥から覗く恐ろしいほど綺麗な瞳にぞわりと身の毛がよだつ。この世のものとは思えない。
これ以上目を合わせるのも嫌でふいっとまた顔を背ける。全てを見透かされているようで気分が悪い。
「あっ...」
そいつの漏らした悲しそうな声は知らん振りをした。
、
高評価お気に入りありがとうございます…！
更新はゆっくりですが気長に待っていただけたらなと思います。
余談なんですが皆さんヤンキー受け好きですか？
私は大好きです。
ガッチリした体型だとなお良しです。
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もぶ(プロフ) - ｳｳ...好きです...何回も読み返しています...！更新待ってます... (2022年10月17日 1時) (
レス) @page11 id: 38a56b994f (このIDを非表示/違反報告)
もっけちゃん - コメント失礼します。凄い面白いです！！何回でも読み返し出来ちゃうぐらい面白いです！更新待ってます！頑張ってくださいね！ (2021年5月9日 23時) (レス) id: 13ab1ddfb6 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - あの、すいません。私あなたの作品ずーーーーーーと！待ってたんですけど。まだ更新されてなくてとても残念だとおもっています。少しずつでもいいので更新してくれませんか？貴方の考えたこの小説すっごいおもしろいので！！ (2021年4月22日 23時) (レス) id: c3188baa62 (このIDを非表示/違反報告)
キース(プロフ) - 読みながら顔が自然とにやけてしまっていた事は内緒です。 (2021年2月20日 20時) (レス) id: 7e1a44873b (このIDを非表示/違反報告)
たか(プロフ) - なんなんばんさん» 神だなんて恐れ多い…！もっとニマニマさせられるように頑張りますね！！ (2021年2月10日 1時) (レス) id: f00cd55e90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たか | 作成日時：2021年1月22日 1時
