【ハイキュー】お姫様？そんなものうちにはいませんが？【青葉城西】

Princess 23 ページ26

金田一side


不思議な感覚がする



ずっとふわふわしてるみたいな



久しぶりに味わうこの感覚



心地いいな………









姫「ちょっと聞いてる？金田一くん！」





金「っへ！？……あ、すんません、ちょっとぼーっとしてました………」





姫「まーそんなところも可愛くていいんだけどねー♡

ぼーっとしてた金田一くんのためにもう1回言いますよー？




Aちゃんなんかよりー………私と一緒にいない？

きっとずーーっと楽しいよ？


ね？



だから私の元へいらっしゃい？」









姫乃宮先輩と一緒にいる



それはAを見捨てるってことに繋がると思う

けど、それはいいことなのかもしれない




ちょっと俺達はAに依存しすぎてる気もするし、Aの下にいるのは精神的にくるものだってある




俺は…………今それに悩んでるから






実際、Aが寝てた初日の練習、あの時はAのことを考えないで練習できた。だからすごく楽しかった記憶がある




そういうことを考えると、姫乃宮先輩についた方がきっといい

俺の、俺自身のことを大切にするなら姫乃宮先輩の所に行くのがいいと思う






けどあいつらは？






国見はきっとAから離れない

Aは姫乃宮先輩に借りを返すはず


きっとそのうちいろんな人を味方につけるはずだ



それを俺はどう見ていたらいい


姫乃宮先輩につくってことは、姫乃宮先輩を守ることになる、のか？



でもそれでもいいのか？




だって”前”だってそうだった


なら今回もそうやって、過去にそってやればいいのかな



どうすればいいのかな





でも、やっぱり俺は………！！









姫「金田一く〜ん！


瞑想タイム終わったぁ〜？姫、待つの疲れちゃったし〜そろそろ答え聞きたいな〜？」









この人の香りとか雰囲気とか、全部全部



俺の思考を止めるんだ







ごめんA、国見









裏切り者の俺を許してくれ









「俺、姫乃宮先輩の方にいきます………」









その瞬間、俺の思考は柔らかい霧に包まれたようにハッキリしなくなった









裏切り者の俺にあなたはどんな救いをくださいますか？





でも今は、この微睡みにいたいと思っていいですか？









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･









「裏切り者には」









「とびきり甘美で、とびきり苦い制裁を与えましょう」

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