Queen's game 55 ページ12
赤葦side
暑く火照った体に冷たいスイカが染みる。差し入れのスイカが届き、みんなで休憩タイムになった。…今日の練習もキツイな
松「ど〜もコンニチハ。お隣いいか？」
花「俺も失礼〜」
葦「え、どうぞ…？」
昨日の夜あった人達だ。昨日は少し怖かった気もするが今日は別に普通だ。…なんで急に接触してきたんだ？
威嚇されたように感じたけれどそんなことはないのか？
花「なぁ、夢崎はお前んとこのエースと仲がいいのか？割と話してる気がするが」
葦「木兎さんと夢崎さんですか？なんか幼馴染らしいです。そこが繋がっているから俺たちも知り合いなんです」
松「…思ったよりもちゃんと話してくれるな。一応敵同士、になるんじゃねぇの？」
葦「人形、と言われたので。…俺は、聞かれたことに答えるべきと考えただけです」
昨日の言葉、結構刺さった。俺は自分の判断で夢崎さんに加担していたつもりだった。だけども何故？と聞かれると答えられないのも確か。木兎さんが、ほかの人たちが仲良くして助けようとしていたから
どうして夢崎さんに従っていたんだろう
…ただなんとなく、夢崎さんになんとなく従っていた方がいいのかなと
花「ふぅん……それって夢崎を裏切ろうとしてるってことかな」
葦「わかりません。…東雲さんともう一度会話をしたら何かわかるかもしれないんですけど、なにせあの反応なので」
松「あはは、さっきも話しかけようとしてさらっとシカトされてたからな〜」
葦「本当に話す気ないんですよね…仮に俺が自分の意思を見つけてもちゃんと話を聞いてくれるんでしょうか」
それが一番心配でしょうがない。自分の感情も心情も、わかりそうだからこそ見つけて話したいのに。もし見つけたとしても話を聞く気がない彼女に話しかけて何かあるのだろうか
今日も第三体育館の練習に来てくれるだろうか。俺の間違いを正してくれるだろうか
松「あ〜それはな、心配ないと思うぞ」
花「俺も同感、ちゃんとその時が来たら話を聞いてくれるよ。だってAだもん」
松「だってAって、ほかの人には伝わらね〜だろ」
花「それ以外言いようがなくね？安心と信頼だろこれは」
葦「……これが、東雲さんについている余裕、ですか？…俺は、自分がそう考えられる未来が思いつきません」
松「まぁがんばれ〜としかいえないよなぁ」
花「それな。自分の行動の意義を考えればいつか見えるぜ」
葦「…頑張り、ます」
Queen's game 56→←Queen's game 54
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 257人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モモ - あの、誰かと結ばれるifルートって無理ですかね？あと、夢崎ちゃんはどうなったのか、伏線張ってるなら、そちらの解説お願いしてもよろしいでしょうか。図々しくすみませんm(__)m (2023年4月23日 21時) (
レス) @page42 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
モモ - 完結、おめでとうございます！私は全然古参じゃないんですけど、6年もやってるのはすごいと思います！もう語彙力が銀河の果てに行って太陽に燃やされて消滅しました。6年間も更新お疲れさまでした！！ (2023年4月21日 22時) (レス) @page46 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
美葵 - 完結おめでとうございます！もしよかったら、番外編を書いてくれないでしょうか？ (2023年4月19日 15時) (レス) id: 1084734db6 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - おーまいがー、、、完結おめでとうございます！！！あまりの凄さに思わず語彙力を落としてしまいました！元から無かったけど！とても面白かったです！！！ (2023年4月19日 14時) (レス) @page46 id: 8f947000bf (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - 虚さん» そちら誤字でした。ご指摘ありがとうございます。 (2023年3月31日 1時) (レス) @page40 id: 884f1b32a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：征狐 | 作成日時：2021年8月31日 1時
