092 - 親がどうとか関係ない - 侑 李side ページ45
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- 侑 李side
悪党は悪知恵を働かせていつまでも逃げ回る。 法律や条例で指定された暴力団の方が、監視や規制も出来てイタチごっこにならないから警察にも実はメリットがある。
逃げも隠れもせず、堂々と事務所を構えている大きくて把握出来ている組織が幅を利かせている方が、警察の仕事も楽になる。
警察と暴力団はそんな不思議な関係にある。
この仕組みを学んだのは、偶然同じ高校でアルバイト先も同じだった大貴と涼介の影響だ。
大貴は、柳城組組長の息子。
涼介は、その組長の知り合いの息子。 まぁ要するに組の幹部だった。
親がヤクザの組長だからって、子供までヤクザになるのは相当稀なケース。
暴力団組長といえど、親心はある。
『自分の子供は、普通の一般人と同じように学校に通い普通に就職して欲しい』と願うものらしい。
でも、大貴のお父さんは違った。
『大貴を次の組長にする』という固い意志があった。
2人の素性については、学生の頃知り合ってすぐくらいに本人達から教えてもらった。
(大貴「俺らとつるんでるせいで高木達に迷惑掛けることがあったら嫌だから……関わり合いになんない方が良い」)
暴力団の息子と付き合いがあるからって何か弊害があることはない。 ただの偏見だ。
当時まだ未成年だった雄也と僕は、育ってきた環境や親のことなんて気にしなかった。大貴と涼介自身を信じた。
親がどうであれ、
この2人は悪い奴じゃない、って。
たまにうちの事務所には、大貴を慕う若い組員が会いに来る。
組織の中には色んな派閥があるみたいで、複数いる幹部の下にピラミッド式に組員がついているらしい。
義理や人情を大切にする大貴達を慕う若い衆がいるってことだ。
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もちもち(プロフ) - せりかさん» コメント頂けてると思わず御返事遅くなりすみません; わわ…せりかさん！だだ…だ大ファンです…！信じられない…有難う御座います！！(T-T) (2020年3月4日 12時) (
レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - こんにちは、初めまして。私は他の方のお話をあまり読まない方なのですが、もちもちさんのお話は文章が綺麗で楽しく読ませて頂いてますー！続き待ってますね。(^^) (2020年2月8日 15時) (レス) id: 02a6a09f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2020年1月17日 23時
