雲の切れ間から After Story - Daiki.A

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＊作者より
『雲の切れ間から 大人編』をしれっと更新してますので、興味のある方はそちらを読んでからこのページをご覧下さい。

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真夜中に突如始まった行為がようやく終わって……



しばらくベッドの上で身体をくっつけたまま呼吸を整えていた。



大貴「ん………、 抜くね……」



ズルっ、て下腹部に解放感。
ゆっくり身体を起こす私達。



動く気力が起きなくて、脱力したまま放心状態で彼の姿を目で追う。



大貴は、寒いな、って呟きながらさっき脱がせた私の部屋着を床から拾い上げて、背中からかけてくれた。



その後、ティッシュで自分のを拭き取ってパンツを履いている。













ボタンを留めてる時、さっき抜いたとこから トロォ… って出てきた。



さっき大貴が私の中に出した白濁の液体。
生温かくて少し不快な感覚。



「ちょっと出てきちゃった……」



大貴の顔を見て言うと、“何が” なんて野暮な会話もなく通じる。



大貴「あぁ……ごめんね。 ちょっと待って」



ごめん、なんて謝ることないのに。



ティッシュの箱から何枚か抜き取って、布団を捲って拭う。 自分でやればいいのにやってもらっちゃった。



眉をひそめてどこか辛そうに私の身体を見る。



一体何やってんだろ… とか思ってるのかな。



今になって後悔……してるのかな。



もう何回目か分かんないのに。



いつ子供ができてもおかしくないのに。











持っていたティッシュをゴミ箱に放り投げた。



行為の最中は優しい表情を向けてくれるけど、終わるとなぜか辛そう。



ギクシャクしだしたのはほんとについ最近のこと。…1ヶ月くらい前かな。



何が原因なのかハッキリ分かんない。



だから困ってるの。



ちーちゃんに昔言われたことを思い出した。



(侑 李「Aと大貴は幼馴染を拗らせまくり」)



何でも知ってるようで、実は何も知らない。



『幼馴染』 って…



相手の気持ちが手に取るように分かる…とか。



長い付き合いだから以心伝心…とか。



そんな風に思われそうだけど、残念ながらそんなことは無い。



歳をとれば…環境が変われば…
人はいくらでも変わるから。





















『幼馴染』なんて…













厄介で凄く嫌な言葉だ。















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