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B-42 エンディング分岐 ページ21

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「え……?」


大貴「あ〜……何から話しゃいんだろ」



頭を抱えてため息をつくお兄ちゃん。 白く吐き出された空気は雪の舞う空に消えていった。



大貴「実優と付き合い続けてたこと言ってなくてごめん。

隠してたっていうより、ややこしくなると思って言わなかった」



ややこしくなる?
私ってそんなに面倒だった? 先輩に迷惑かけたくなかったのかな。




「もうなんでもいいよ……」


大貴「は?」








ただでさえボロボロの心なのに、話せば話すほど悲しくなってきた。



大貴「ちょ……A? どこにいくんだよ!」



地面に落ちたままの潰れたスーパーの袋と傘を拾って、駅の方向に向かった。



袋の中の卵が潰れて、黄身が出てるのが外から見ても分かったけどそんなのはどうでもいい。



自分のこと・家のことをやるようになって、少しは成長したと思ったけど、



結局私って変わんなかったのかな。









突如歩き出した私を、当然お兄ちゃんは追いかけてきた。



大貴「なぁ、待てってば」



腕を掴んできたから思い切り振り払う。 睨み付けたら驚いた表情と目が合った。



大貴「ねぇ……話聞いて?」



駅前は人が多くて、行き交う人にぶつかってしまい、脇の方に渋々移動した。








泣きたいのは私なのに、目をうるませて今にも泣きそうなお兄ちゃん。



大貴「実優とはもう何もない。ちゃんと別れたから」


「さっき……キスしてたじゃん」


大貴「っ……見てたの?」



明らかに動揺してる。私から視線を外して目を伏せた。



大貴「……してない」



嘘だよね。
顔傾けるとこ見ちゃったんだよ?



私が傷付かないように?



大貴「なぁ…………少しは信じろよ」



これがお兄ちゃんの優しさなら…
そんなの要らないよ。



私、今までモヤモヤした気持ちを抱えながら頑張ってきたよね。



辛いことだらけだったけど、
幸せな時もあった。



お兄ちゃんが気を遣ってくれてたからかな。



だから、今こそ言いたいこと言う勇気持たないとだよね。



もう一度、はっきり……







「信じたいよ……でもね……」



「もう……気遣わなくていいよ」




*ここでベストエンド・ノーマルエンドに分岐します。



(この下にあるボタンから続きを読まないで下さい)

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もちもち(プロフ) - けいとるさん» ありがとうございます!大ちゃんがカッコいいと言って頂けてとても嬉しいです。分岐も楽しんで頂けて幸せです。この先もお楽しみ頂けるよう頑張ります^ ^ (2019年11月20日 22時) (レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 知念ちゃんの方も読んでます!自分で選べるっていうのが楽しいです!これからも頑張ってください! (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - はじめまして!この作品とても好きで大ちゃんもカッコイイです! (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2019年11月15日 22時

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