36 - 高2 夏休み ページ37
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紗奈来週の花火大会行ける人〜
慧今年は先約あるから。現地で会えるといいね〜
紗奈は?彼女?
慧ないしょ〜当日もし出会えたら分かるかもね〜。
紗奈は?うっざ…
侑李「……花火大会の時期か」
床に置いてあったスマホが何回も振動して、
チラッと見た後、またテレビゲームに視線を戻す侑李。
今日は部活の練習帰りの侑李の家に押しかけてしまった。
昨日の夕方、大ちゃんの家に行って部屋であんなことにされて…
家に1人でいたらおかしくなって悶え苦しんで気付いたら寝落ち。
侑李に連絡して晩御飯の菓子パンだけ持って上り込んだ。
お母さんは相変わらず朝から晩まで仕事で、娘のそんな様子には気付かない。
菓子パンを食べながら花火大会のお誘い連絡を眺めていた。
紗奈と慧くんの喧嘩みたいなやりとりが続いてる。
大貴俺はサッカー部の連中と行くわ
“大貴”
その名前が急に表示されただけで、持っていたスマホを宙に放り投げた。
ガタンッ
背後から聞こえた音にびっくりして、不思議そうに私と床に落ちた私のスマホを交互に見る侑李。
昨日何があったかは言ってない。
…恥ずかしくてとてもじゃないけど言えない。
う〜んと背伸びをしてゲームを終わらせる侑李。
お風呂を出た後乾かしていなかった髪をガシガシとタオルで拭く。
侑李「そういえば…今朝大貴が言ってたんだけど、
「えっ!?」
侑李「……なに…?
…さっきから挙動不審でちょっと怖いんだけど。」
「なんでもない…」
「ま、いいや」と話を終わらせた侑李。
大ちゃんに何言われたの…?
突然肩をトンって押されて視界が揺れる。
侑李「ねぇ………偽装彼氏ってどこまでしていいの?」
ベッドに倒れた状態だと気付くのには数秒かかった。
目の前には部屋の天井と彼の顔。
頭の両脇には侑李の手があるので動けない。
「え……?…わ…」
肩に適当にタオルをかけていた侑李。
それが私の顔に降ってきて視界が真っ暗になる。
(大貴「男の部屋に普通に入るなよな」)
(大貴「ほら……お前が悪いだろ…)
大ちゃんから忠告されたことを思い出した。
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作者名:もちもち | 作成日時:2019年7月19日 0時