27 - 高2 Yuri Side ページ28
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- 侑李side
体育祭が終わって1週間が経った。
紗奈「う〜ん…いっそ大ちゃんの言う通り付き合ったら?」
大貴とAの保健室での出来事を聞いた僕達。
授業中に居眠りした大貴はまた先生の荷物係でいないので、先に昼飯を食べている。
A「え、何言ってんの。両想いとか…違うからね」
紗奈「分かってるよ。じれったいからなんか行動に移せって言ってんの!」
2人の女子トークに混ざる形になっている僕。 伊野ちゃんは病院で今日は休み。
紗奈「彼氏作れ!とりあえずの彼氏!!」
A「酷くない? それ…」
「それ…僕がなるよ」
…
紗奈・A「「へっ?!」」
2人が揃って叫んだから教室にいた人が一斉にこっちに注目する。
小声で会話を再開した。
「大貴がAと良い雰囲気になりそうだったらすぐ別れられるような“偽装彼氏”が必要なんでしょ?」
自分で言って心が痛んだ。
紗奈「ちーちゃんはAのいとこじゃん。 普通は付き合わなくない?
親にもバレそうだし、リスク高すぎ」
悪意はないだろうけど、僕の心に鉄拳をくらわせてくる。
そう、いとこだから普通は恋愛対象外。
日本の法律だと何も問題ないんだけどね。
A「あの…ちーちゃんが良ければそうしたい。
付き合ってください」
え…
すんなり受け入れたAに僕も紗奈も一瞬驚く。
紗奈「じゃ…じゃあ今から君達はカップルだ!!
むふふ…ねぇ、手始めに下の名前で呼ぶのは?」
新しいおもちゃを見つけたような顔の紗奈。 伊野ちゃんが明日このことを知ったら同じ顔するだろうな。
A「えっ?!ちーちゃんを?!
……ゆ……ゆう……り…?
…うー…ちーちゃんのままじゃダメ?」
顔が真っ赤になるA。
胸が苦しい。
なんでそんなことで照れんのよ、とお腹抱えて爆笑してる紗奈。
この作戦…吉と出るか凶と出るか。
大貴「おーい知念〜!!サッカー部今から集合だってさ」
廊下から声をかけてきた大貴。
琴音「…こんにちは!」
ひょこっと大貴の横から顔を出したうちのマネージャー。
紗奈「あ、ねぇ大ちゃん!Aとちーちゃん付き合い始めたんだって!!」
わ…状況が分かってない紗奈。
最悪のタイミング。
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作者名:もちもち | 作成日時:2019年7月19日 0時