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22 - 高2 体育祭 ページ22

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保健室に着いた私と大ちゃん。



中に入ると1人だけ生徒がいて、





?「あれ?A?」


「え、圭ちゃん!」



この人は岡本 圭人くん。
1年の時同じクラスで、一緒に保健委員をやっていた仲。また今年も保健委員なのか。



圭人「久しぶり〜!てか、ケガ!?」


「いや、私じゃなくてこの人」


圭人「あ…騎馬戦で無双してたっ!」



そう言って隣にいた大ちゃんを見てる。



有名人を見るかのような目。







大ちゃんをよく見ると膝から血が出ていて足首まで伝っている。



肩とか腕からも出血してて痛々しい。



裸になるのが悪いんだよ。









大貴「無双してたって………

フッ…山田に負けたけどな」



自嘲気味に呟いたつもりみたいけど、保健室は静かなので耳に入ってきた。







聞こえなかったことにしよう…と思ったのに、






圭人「あー涼介は本当に凄かった!!かっこよかった!

あ、まずは砂とか落とそうか」



山田くんに負けたのが悔しい大ちゃんには酷な言葉。



流し台で濡らしたタオルや霧吹きを使って、大ちゃんの身体についてる砂や血を拭き取っていく。









「じゃあ、あとはよろしくね」



そういって保健室の扉に手をかけた瞬間、









大貴「ダメ。 …行っちゃダメ」









振り返ると、仔犬みたいなうるうるした瞳でこっちを見てくる大ちゃん。







「っ…」









それは……なんで?
今日はあと何回ドキドキすればいいの…








見つめ合って動かない私達を不思議そうに交互に見る圭ちゃん。



圭人「…えぇっと…じゃあまぁ座って待っててよ」



圭ちゃんがいてくれて良かった。



思考停止していた私の耳に落ち着いた声が入ってくる。



大ちゃんはもうこっちを見てなくて、背を向けて自分の身体を面倒臭そうに拭き取ってる。



なんだろうさっきの変な空気。



今まで大ちゃんとこんな風になることなかったのに…



胸が苦しい…



大貴「クシュンっっ!!」



圭人「早く手当てしないと風邪ひくね」



消毒してガーゼなどで処置をしていく。



気まずくて何を話そうか迷っていると天然な圭ちゃんが爆弾を投下。



圭人「涼介さ、『去年のリベンジ果たすってAに宣言した!かっこいいところ見せる』って気合い入ってた。 だから騎馬戦勝てて良かった。

今年は敵だけどこっそり応援してあげて。 喜ぶから」



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(作者より)→←21 - 高2 体育祭



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 有岡大貴 , 知念侑李   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:もちもち | 作成日時:2019年7月19日 0時

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