先生兼センパイ

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あぁ……この日をどれだけ待ち望んでいただろうか

大好きな君の隣を歩いて

恋人みたく手を繋いで

昔からこんな事をしてみたかった

でも、君に嫌われたら……

そんな言い訳一つが

自分に後、一歩踏み出せば届く君の手を

いつも逃していた

だけど案外簡単な事じゃないか

こんなに簡単ならもっと早くから

君の手を繋げばよかった

そうすれば…あの時…君が…

A「先輩、ずるいよ…」

突然Aがずるいと言い始めた

『えっ……何が？』

……俺は何かしてしまった？

Aに気に食わない事でもしてしまったのだろうか

A「……だって、あんなにカッコイイ先生が眼鏡を外したら先輩そのままで……」

カッコイイ……？

Aが……俺の事を……？

………あぁぁ、なんて幸せなんだろう

『でも、俺とAとの二人だけの秘密みたいでいいと思うけど…』

Aにとって俺は

先生でもあり先輩でもある

この２つの姿は君しか知らない

………それだけでドキドキしないかな？

A「私が恥ずかしい……から」

そう言ってAは照れているのを隠そうとしているのか少し顔を下げた

あー…そういうところが本当に可愛いんだよ…

『Aだって可愛くなってるよ？前の小さかった時のAも大好きだけど今も大好き』

本当の事を言ったら

君はさっきよりも顔を赤くして

手を繋ぐ力がほんの少し強くなった

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