先生兼センパイ

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『……そうだよ、Aの大好きな先輩だよ？』

君の反応が朝より幾分か柔らかくなった気がする

……やっぱり他の生徒がいる前だと

バレないか…とか考えたら怖い顔になるのも仕方ないよね……

あぁ…そんな表情も大好きだよ……A…

A「……先輩でも酷い事言ったらダメです」

………？

ひど…い…こと？

……あっ、さっきの奴の帰れとか言われたのを気にしているのか

…ふふっ…優しいなぁ…君は…

でも…そんな事より…

『ほーら、前にも言っただろー？二人っきりだから敬語はダメだよー？』

君はこれを定期的に言わないとすーぐに敬語で話すからなぁ…

……俺がしっかりしてないとすぐに忘れちゃうんだから…

A「あの、先輩…だから…」

Aはどこか言いづらそうな顔しながら

話そうとしている

あ、解った…いつもみたくお茶会に行きたいのか

まったく……照れ屋さんだな

『あっ、そうだ！この後暇だからさ、久し振りに二人っきりでお茶していかない？』

俺から言えば君はＹｅｓと言いやすいだろう？知ってるよ

A「それは……私は生徒だから…まずいような…」

あぁ…君は真面目だな…

『それは他の奴等の場合だろ？でも、Aとの関係は先輩と後輩だから大丈夫だよ』

この口実を使えるのは世界中で

A…ただ一人なんだよ？

A「でも……」

……もっと自信持ってよ

『ほら、早く行こう？門限過ぎちゃうよ？』

そう言って強く君の手を引き、握りしめる

こんな事をしたいと心から思えるのは

俺の一番大切な…

生徒兼後輩の…

君だけ…

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