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時間はあっという間に過ぎて
約束の時間、放課後になった
Aはもう近くの席の……誰だっけ…忘れたけど
その人と仲良くなったらしくて
会話をしていたりしていた
……ずるい、羨ましい
俺にはそんな顔さっきからしてくれない
俺にはそんな楽しそうな声を出してくれない
……なんで?
理由が解らない
不明
不明
どうしたら……
「あ、あの…」
ハッとして下へと視線を移したら
俺の目の前でもじもじとしている生徒がいる
……早くAと話したいのに
『……何ですか』
生徒「ずっと………前から好きでした」
………Aに見られてる
生徒「今日言う事じゃないかもしれないけれど……大好きです!」
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
また嫌われる…また君に……捨てられる
そんなの嫌だ
誤解を解かなきゃ
『…………俺さ、そういう風に見た目とかだけで近づいて来る奴嫌いなんだよね……そういう奴に限って自分ならこいつ落とすの余裕だわとか思ってんでしょ?残念だけどお前なんか無理だから……下校時間過ぎてるし早く帰ってくんない?怒られるの俺なんだけど』
…まぁ、Aがいる前だから?いつもより強く断った
それで諦めて帰ってくれると思った
生徒「そ、それならあの子だって早く帰んないじゃないですかっ!!」
………は
あの子…だって…?
Aの事を
……傷つけた
…あぁ、素直な君が帰ろうとしている
守らなきゃ……
『………何でAの悪口言った?Aの悪口は誰であろうと許さないから』
君が見ていないのを良いことに
ポケットに隠してある凶器をちらつかせた
生徒「っ……!」
それが見えたのか一目散に逃げて行った
そんな生徒をAが追いかけようと手を伸ばそうとしていた
……Aを汚れさせない
そう思った時には
君に後ろから抱き着いていた
A「は、離してくださ…!」
……離さないよ
そして誰も……いないよね?…なら
『…………会いたかった…ずっとずっと』
君は暴れていた身体をピクリと止めて
恐る恐る口を開いた
A「………先輩?」
……あぁやっと俺の事を呼んでくれた
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ノア - マカリンさん» はい。 私もオリジナル作品を書いてます。 作者さん、良かったら私の作品の題名を教えますか? (2018年9月2日 23時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
マカリン(プロフ) - ノアさん» ありがとうございます。ゆっくり少しずつ頑張っていきます (2018年9月2日 23時) (レス) id: 101af50ccc (このIDを非表示/違反報告)
ノア - とても面白かったです。 作者さんのペースで更新を頑張ってください。 (2018年9月2日 21時) (レス) id: 76272ba197 (このIDを非表示/違反報告)
マカリン(プロフ) - げっとぐみさん» ありがとうございます!短い小説になると思いますが楽しみに待っていただけるとありがたいです。 (2018年4月21日 23時) (レス) id: 101af50ccc (このIDを非表示/違反報告)
げっとぐみ - 楽しみにしながらここに来ています!更新頑張ってください! (2018年4月20日 22時) (レス) id: f97df8fc86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカリン | 作成日時:2018年4月3日 22時