悪魔に恋されて

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ASide

少し先にあの人と……私？がいた

何で私がいるんだろうと思いつつ二人の方に近づく

距離が近くなると彼が私の存在に気付いて

にこやかに笑ってこっちこっちと言いたげに

手を振ってくれている

その隣にいた私も同じように手を振って手招きしている

今そっちに行く！

そう言いたかったのに

『……あっ』

目が覚めてしまった

やっぱり夢だった

それもそうかと思いながら

さっきまでの出来事を整理する

えっと……

確か入学式で校長先生の話を聞いていたら

悪魔達が襲ってきて

それで……ユキと逃げたけど

見つかって……

ここから先は曖昧であまり解らなかった

ただ……頬にあったはずの擦り傷や

落ちた衝撃の痛みはどこにもなかった

周りを見渡すと

部屋には私の好きな家具で統一されていて

どこかオシャレに見える

クローゼットの中には

私の好きそうな服や

何故かドレスもあった

……ここがどこかを知りたいし他の部屋も見てみよう

そう思い、ドアを開けて他の部屋を調べてみることにした

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